桂枝雀、桜満開、俳句メモ

 夕飯の支度をしつつ『桂枝雀落語らいぶ4』より「饅頭こわい」を聴く。
 この有名な噺、初めて聴きました。35分もある!
 いい歳したおっさんが集まって他愛もないことに熱中していく…というパターン、これを洗練させ都会的にし尽くしたのが小津後期の作品だよなあ。そのほかにも、いろんなブランチがあるだろう。これ、もう誰か本にまとめてるんでしょうか?
 この「饅頭こわい」って初めて聴いたけど、難しそうだなあ…筋とサゲは本当にくっだらないものねえ。ここに作品が本来持っている愛すべきチャームをテンポとメリハリをもって再生させるなんて、至難の業に思える。ある意味ベートーヴェンの後期ソナタを弾く難しさに通じるような。
 カップリングは『崇徳院』。関西弁ってポリフォニックだなあ。桂枝雀という人の繰り出す言葉の音色の豊かさに圧倒される。スフォルツァンド・フォルテからピアニッシシモまで、ハイキーから重低音まで意識的に使い分けてるんだろうけど、言葉のオーケストラ。そういう愉しさ。
 桂枝雀が興奮したキャラを演じて「ハァ…ハァ…」となってるときの面白さってなんなんでしょうね。ゲラゲラ笑っちゃう。子供のときテレビみてて笑ってた気持ちが甦るような。ファナティックな人間を演ってるときの枝雀って本当に凄いなあ…まだ枝雀6つぐらいしか聴いてない。楽しみ。

 とりあえず、一日一句。溜まらない内につけておこう…(;´∀`)。谷崎はまた次にでも。

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