『美の巨人たち』より 〜ノーマン・ロックウェル

ノーマンの自画像

 知らなかった。驚いた。うーん……気をつけなきゃなあ、勝手な「レッテル貼り」って、しちゃってるもんですねえ。


 ノーマン・ロックウェルというと、1950年代を中心としたアメリカのもろ“Good old days”を描いた画家・イラストレーターという認識しかなかった。
 「ミスター・ドーナッツ」のパッケージに使われてそうなイメージ(使われてたっけ? ペーター佐藤のは覚えてるんですが……)。
 無条件に幸せそうな善男善女の世界。マーク・トウェインの世界そのままの少年少女、サンタクロースみたいなおじいちゃんに、おばあちゃんはロッキン・チェアで縫い物をしながら居眠り……そんな、この世の最も幸せな部分だけを描いた作家だと思っていたら。

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