2013-01-01から1年間の記事一覧

八月納涼大歌舞伎・第二部『髪結新三』『かさね』

久しぶりに、歌舞伎を拝見してきました。 今日はその感想をつけておきたいと思います。○『髪結新三』 ひとことで感想を言うと……「THE 地味」。 いえ、なんというかね…「みんな一生懸命だなあ」「芸に真面目で真摯だなあ」そういう感想が浮かんでくるんです、…

七月の俳句

今月も続けることができました。ホッ……。 さて文月、第1週目がものすごく暑かった…! 酷暑どころか狂暑の予感にゲンナリしたものの、一転して次の週からは割に過ごしやすく、冷房を使う日も少なく済んだんですね、電気料金見てまたホッ……。最初の連続夏日が…

嬉しいご褒美

嬉しいことが、ありました。 『銀座百点』の俳句選に、佳作入選することが出来ました。 選者は尊敬する高橋睦郎さんなので、嬉しさも、ひときわ。「きちんと俳句を勉強しよう」 去年の末にそう思い立って、歳時記を買って、独学で始めて……完全にビギナーズラ…

6月の俳句日記

6/4 品数の増すごとに楽し夏薬味6/5 夏の雲その雲かげに人が逝き※長門勇さん、老衰で死去。享年81。古谷一行の金田一シリーズの警部さんが私は大好きだった。合掌。6/6 つる草の見上げたる先に雲の峰

俳句日記

またもやどんどんたまりにたまった俳句をまとめて…。先日は「銚子つりきんめ」の発表会で八芳園に行ってきました。初めてうかがったんですが、なんとも美しいところですね。程良い広さの日本庭園で五月晴れ、なんとも清々しい時間でした。句作をする余裕はな…

6/8公開『世界が食べられなくなる日』

遺伝子組み換え作物、そして原子力の問題を追ったフランスのドキュメント。食をテーマにしていることもあり、試写を拝見させて頂きました。 多くの覚えておくべき知識を与えてくれた映画でしたが、一方で非常に啓蒙を目的とした真面目な、悪くいえば批判を目…

サボっていた俳句をまとめて

4/20 うまごやし裸足の子供に負けもせず うまごやし、漢字で書くと苜蓿。クローバーのことをこういうのだそうです。4/21 花冷えにクリスマスローズのうすわらひ これ、ちょっと反則なんですけどね。しかし今年は三寒四温がひどい…。4/22 多摩川に豊漁ときく…

サボってた句作をまとめて

随ーー分とサボってしまった。 でも何が何でもこの1年は頑張らねば。2週間分、ツイログで出来事を振り返りながら週末に作ってみました。○4/8いかなごの釘煮で茶飲む虚子忌かな 俳句で面白いのは、有名な俳人が亡くなった日が「〜忌」としてひとつの季語にな…

あまちゃん感想・その2

「じぇじぇ!」って口にするひと、増えてきてるなーw ははは、なんだか移ってしまいますね、あれ。花巻では「じゃじゃ!」、陸前高田では「ばば!」っていうのだそうですよ。千葉望さんが書いてらした。 毎朝楽しみになってきた『あまちゃん』。再びツイッタ…

銀座百点4月号

新しくなった東横のれん街で「銀座百点」4月号を頂いてきました。 冒頭に演劇評論家の矢野誠一、水落潔、扇田昭彦、三氏の鼎談が。テーマは「これからの銀座と演劇」で、扇田さんの「演劇は制限があればあるほど表現としては強くなる」という発言が印象的だ…

『あまちゃん』の感想など

ツイッターでいろいろ書いておりますが、なんとなくそんな気になったので、こっちでもまとめておきます。その日ごとに思ったことをツイッターより列記。○1日 まずオープニング、主題歌が無いのに好感! 歌を毎回聞かされる(嫌なら見なきゃいいのは百も承知…

夏の花のように木瓜が咲いてました。代々木八幡のあたり。○一日一句3/27 手包みや 春色あふるる 東京駅 春の色 手包みに咲く東京駅 東京駅の隣、日本郵便の中にできた『KITTE』に寄ってきました。平日にも関わらずまだまだすごい人出! 地方スイーツやフード…

『ハーブ&ドロシー』の続編、佐々木監督にインタビュー

『TV Bros.』最新号にて、映画『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』(3/30公開)、佐々木芽生監督にインタビューしています。 現代アート作品をこつこつ、約5千点も集めたニューヨークの老夫婦、ハーブ&ドロシー。こう書くと「超リッチ!」と聞こえる…

オペラ座バレエ学校と一日一句

NHKで放映された「オペラ座バレエ学校の子供たち」後編を観る。 (多分すぐリンク切れるでしょうが、一応→こちら) シビアなレッスンと進級試験とともに、卒業までには普通の大学入学資格も獲得、体重と体調管理のための栄養学の授業もあるのが…凄いなあ。 …

谷崎の食風景・その2

花は桜、魚は鯛―祖父谷崎潤一郎の思い出 (中公文庫)作者: 渡辺たをり出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2000/09メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 8回この商品を含むブログ (2件) を見る さて、2日前につけた谷崎の食風景メモの続き。<夏> 「ぬか漬け…

桂枝雀、桜満開、俳句メモ

夕飯の支度をしつつ『桂枝雀落語らいぶ4』より「饅頭こわい」を聴く。 この有名な噺、初めて聴きました。35分もある! いい歳したおっさんが集まって他愛もないことに熱中していく…というパターン、これを洗練させ都会的にし尽くしたのが小津後期の作品だよな…

谷崎潤一郎の食風景

花は桜、魚は鯛―祖父谷崎潤一郎の思い出 (中公文庫)作者: 渡辺たをり出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2000/09メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 8回この商品を含むブログ (2件) を見る前回につけたこの本から、晩年の谷崎が愛したという食の風景をメ…

『花は桜 魚は鯛 谷崎潤一郎の食と美』

『花は桜 魚は鯛 谷崎潤一郎の食と美』(ノラブックス版)を読んだ。花は桜、魚は鯛―祖父谷崎潤一郎の思い出 (中公文庫)作者: 渡辺たをり出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2000/09メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 8回この商品を含むブログ (2件) を…

西郷山公園では早咲きの桜が咲いていました。 なんという種類なのでしょうね。濃い桃色で、そばを通るひとが皆、虫になったかのごとく吸い寄せられては、写真を撮っていました。私もそのひとりなのですが…。 14:46には、黙禱をささげました。そして、行方不…

夏陽気から煙霧、そして冬戻り

日曜日の天気、一日でこんな変化って今まで私は体験したことあるだろうか。まさに天変というが如く。 まず正午すぎまでが都内平均24℃! この夏めいた陽気を楽しんでおきたくて近所を散歩。その道すがらで見つけた花々です。モクレンが開き始めたのはアガりま…

○一日一句3/7 めでたさは花粉次第かみなの春 担当編集さんと打ち合わせ飲み。彼女はものすごく花粉に悩まされていて、見ていて気の毒なほど。「春は好きなのに…」と涙をぬぐっていたのが印象的でした。3/8 季題から実感となりし水温む「水温む」という季語が…

○一日一句3/2 春よ去ねと嘆く友あり杉花粉 私は幸いなことにかなり軽症なんですが、友人は「春が楽しいと思ったのはもう中学生ぐらいの頃で終わり…随分長い付き合いですよ、この病気」というので驚かされました。この日は素晴らしい陽光でしたが風がものすご…

○一日一句2/26 燗酒に蛤あわす春手前 しらうおを燗酒でながす春手前2/27 青き瞳が白梅ながむ増上寺 ※なんか目、という字を使いたくなかったんですね。2/28 半袖の配達夫いそぐ明日は弥生3/1 そのつぼみ春陽ほぐせよ沈丁花

梅の花

梅が好きです。桜よりも。なので最近では、そのへんをウロウロするだけで楽しい。 先日、市ヶ谷で出会った梅の花。この世を見てまだ数時間の花なんだろうね。いかにも開きかけで、赤ん坊が掌をはじめて開いたかのような風情だった。 梅はいいですね。目にも…

断捨離、そして俳句

思い立って、持っているCDを整理。かなり減らせた。 最初は大好きなエラ・フィッツジェラルドのソングブックシリーズだけ残して、あとは全部…なんて思っていたのだけれど、さすがにそうはできないもんですねー(;´∀`)。 ただ捨てるのはしのびないので、CM…

俳句、楽しくなってきました

ブログはサボっておりましたが…(´Д`;)一日一句だけは続けておりました。 季題を知る、ということを第一目標に、なんとか一年続けていこうと思います。 「亀鳴く」なんて季語があるんですねえ。「料峭」とか「蝌蚪」とか、知らない日本語がいーーーーっぱ…

テレビの放送作家さんから「日本酒関係の企画で相談が…」と呼び出される。 渋谷で1時間ほど話す。体調は戻った。○ローマ法王、高齢を理由に退位宣言。600年ぶりぐらいの異常事態らしい。○きょうもNHKで團十郎追悼番組が。山川静夫氏、尾上菊五郎氏が出演。坂…

田辺聖子の『花衣ぬぐやまつわる……』を読みだす。おもしろい。○遠隔操作事件の容疑者、なんか「猫カフェで遊んでいた映像」みたいなのまで放映されていたが、判決もおりてないのに(いや結審したとしても)テレビであんなのを放映するってどうなんだろう…ど…

崎谷明弘ピアノリサイタル

テレビで日本音楽コンクールのドキュメントが放映されていたのは、もう2年も前のこと。 そのとき、ほんのちょっとしか聴けなかったのだけれど、このひとのベートーヴェンが耳に残った。いつかじっくり聴いてみたいと思っていた。ずっとフランスに留学されて…

俳句とはどんなものか (角川ソフィア文庫)作者: 高浜虚子出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: 2009/11/25メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (3件) を見る 高浜虚子の『俳句とはどんなものか』(角川ソフィア文庫)を読んだ。「ツ…