俳句日記

 またもやどんどんたまりにたまった俳句をまとめて…。先日は「銚子つりきんめ」の発表会で八芳園に行ってきました。初めてうかがったんですが、なんとも美しいところですね。程良い広さの日本庭園で五月晴れ、なんとも清々しい時間でした。句作をする余裕はなかったのですが…(;´Д`A ```

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丹精の心のあとやバラの棚
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なおさらに薫風が染む麺をゆで
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ロビーにて日傘をたたむ人の指
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雨よやめ代々木のまつりタイ屋台
5/12
母の日やありがとうしか言えぬ我
5/13
ひと駅を歩いて帰って初冷麺
5/14
信号待ありがたさ増す木下闇
5/15
十薬の咲くところに涼があり

ドクダミのことを十薬というのだそうです)
5/16
待ち人は音沙汰もなく藪蚊寄る
たより来ず我が家に来しは藪蚊のみ
5/17
更衣しまいあぐねる毛布かな
5/18
爽風に三文得知る五月かな
5/19
夏の坂蝶に抜かされ走る子等
5/20
紫陽花や今年は九段で初会なり
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しめりけや黴雨といふ字のおそろしさ
5/22
矢車草天王寺屋を偲びつつ
名優を偲び眺むる矢車草
5/23
人うらみ心に鬼百合咲かんとす
5/24
初鱧や美味で忘るるなにもかも
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女偏さまざまに在りて日傘かな
5/26
詮無きが堂々めぐり鮎を焼く
5/27
鏡花居のあとに四葩や市谷裏

(紫陽花のことを四葩(よひら)ともいうそうなんですね。初めて知った)
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ほてりとは日の置きみやげ瓜きざむ
5/29
梅雨入りや近所の野良の憂さ思ふ
5/30
梅雨はじめ早くも傘賭け負けにけり
5/31
緑陰に眼鏡はずして風をきく
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亀泳ぐ梅雨はいずこや目黒川
6/2
会えぬなら降ればいいのに梅雨晴れ間
6/3
水茄子や白磁をしたがえうるはしく