2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

K・ヘップバーンとK・ウィンスレット、そしてF・フォーセット

「マイケルは、音楽界のハワード・ヒューズみたいな人だった」 今日のJ-WAVE(東京ローカルFM)での、クリス・ペプラーの発言。 うまいことをいうなあ……。 アメリカの大実業家、そして数々の奇行で有名なハワード・ヒューズ。死して35年弱、なお語り継がれる…

リズとマイケル、そして『スリラー』

マイケル関連のニュースが、ひきもきらず。 死因にはとりあえず、不審はないよう。よかった、と思いたい。 こっからいきなりクダける。 私が一番印象的だったというか、インパクトが強かったトピックが……「舞蹴雀村」ですね。 〜1987年の来日の際には、マネ…

マイケル・ジャクソン、逝く

日本時間26日午前4時25分、マイケル・ジャクソン宅から通報。 呼吸をしておらず病院に搬送されるも、死亡が確認とのこと。 「冗談だろ」 一瞬、脳が情報を否定する。けれど同時に、「ああ、とうとう」という気持ちにもなった。不思議だ。 今日この時間(朝9…

メール変えました

○お知らせ フリーアドレス、ヤフーからGメールに変えました。 hakuoatsushi@gmail.com よろしくお願い致します。 白央篤司

映画とニンニクと夏の花

秀作ぞろい! 今週末に公開される作品、いいのばっかりなんですよ。 ウディ・アレンの最新作、『それでも恋するバルセロナ』、名脇役の「主演演技」がサイコーな『扉を叩く人』、そして『ゆれる』の西川美和監督による『ディア・ドクター』(傑作!)。 詳し…

勝手にヤサブロー日記 『出世食べ物』

(ヤサブロー日記の起こりはこちらまで) 昨日の日記から連想が続く。 お好み焼きは、「どんどん焼き」と呼ばれていた屋台の食べもの時代、あまりイメージのよろしくないものだったらしい。 池田弥三郎さんは 「思い出してもはずかしい話だが」 と前置きして…

勝手にヤサブロー日記

○池田弥三郎「私の食物誌」より (ことの起こりはこちらまで) 〜縁日でよくどんどん焼きを食べた。 うどん粉に卵を入れて水でといたものを、火にかけてある鉄板の上にしいて、その上に実をのせて、また上から衣をかけて、へがしでひっくり返して焼き、ソー…

『十二夜』感想・その2

尾上菊之助、立役もいいんだこれが。 それがなあ。もったいないなあ。 私は今回、この人の資質に唸った。声よし、姿よし、踊りよし。さらには口跡もいい。これで女形に専念してくれたら、歌舞伎の未来は明るい。そこまで思う。 ああ、真女形だったらなあ! …

『十二夜』感想 〜尾上菊之助・賛!

歌舞伎の人ってやっぱり、「チャリ」が好きですねえ……。 うん、私の感想はこれに尽きてしまう。 この芝居をやれ「シェークスピアと歌舞伎の見事な融合」とか、「蜷川幸雄の演出が現代的ないのちを歌舞伎とシェークスピアに……」なーんて考えるのは、野暮の骨頂。…

勝手にヤサブロー日記・1

先日の『踊る! さんま御殿』で深く納得。 チュートリアル・徳井義実が服を買いにいったときの話。ショップの店員(男)が近寄ってきてひとこと。 「こちら、今とても人気なんですよ」 ここで彼のプチ怒り。 「俺は……人気があるからって買ってしまうような主…

池田弥三郎 『私の食物誌』

いっこ前の日記にも書きましたが、テレビが壊れると一気に「曜日感」がなくなりますね。 日曜に(自分が)テレビを点けなかったのなんて、ひょっとしたら幼稚園ぶりぐらいかもしれない。自我以前。 『サザエさん』や『笑点』(どうしても家にいるとチャンネ…

美味は別腹作者: 重金敦之出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン発売日: 2009/04/23メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 7回この商品を含むブログ (2件) を見る

食の美書――『美味は別腹』 

活字でヨダレが出たのは久しぶり。 タイトルだけ見ると単純なグルメ本みたいだが、さにあらず。 早速紹介したい。この本の素晴らしい点は、まず3つ。 1:おいしそうだなあ、食べてみたいなあ、 そう思わせて、 2:食というのは文化だなあ、すごいなあ、 ひ…

テレビが死んだ日

プツ…ン。 そういって、テレビが壊れた。さっきまで映っていた画面が、突如真っ暗に。 あれ……おかしいな……映画でもやってるのかしらん。デレク・ジャーマン監督『Blue』だけじゃなく『Black』なんて映画作ってたっけ……。 突然闇のごとく。壊れちまったんであ…

辻井伸行さんをめぐる報道に思う

「彼は、指先に目が付いている」 辻井伸行さんの指導者・横山幸雄(ピアニスト・上野学園大学教授)氏の発言が印象的だった。 ニュースで短く演奏を聴いただけですが、確かにタッチに迷いがない。直感的ではない、確信的な演奏。高音部から低音部への手の移…

時代劇役者・カウボーイ役者

先日、ビデオで『出逢い』(1979)ってアメリカ映画を観てたんですね。 監督がシドニー・ポラック。あ、そういえばちょうど亡くなられて1年ぐらいだ(そのときの日記→こちら)。 主演がロバート・レッドフォード、そしてジェーン・フォンダ。 落ちぶれたロデ…

甘い瘴気――クチナシ連想

この時期に夜道を歩いていると、時折闇からこぼれてくるように匂う花がある。少しぬるいような風が穏やかに吹く日に強く香る、クチナシの花。香るといっても、風薫るといった言葉に感じられる爽やかさとは程遠い。まるで辺りの空気を焚き染めるかのような、…