テレビが死んだ日
プツ…ン。
そういって、テレビが壊れた。さっきまで映っていた画面が、突如真っ暗に。
あれ……おかしいな……映画でもやってるのかしらん。デレク・ジャーマン監督『Blue』だけじゃなく『Black』なんて映画作ってたっけ……。
突然闇のごとく。壊れちまったんである。
○強制地デジ化計画かッ!?
プツ…ン。
「プツ」と「ン」の間に、4分の3拍ぐらいの間があったところが、もう絶対に直らない感じがした。ドラマなんかで今際（いまわ）の病人が、「さよ……なら（……ガクッ）」といって息絶えるような、「タメ」のある壊れ方だった。
映らない。
叩いたって、コンセント抜き差ししたって、映りゃしない。
まだ8年しか働いていないのである、このテレビ。人間ならば8歳。ようやく2ケタの掛け算を覚えようかというときだ。そんな年齢で就学拒否ならぬ労働拒否。なんと早いドロップ・アウトであろうか。まさにエレクトリカルな非行の低年齢化。
ひょっとして｢強制地デジ化計画｣なんてのが隠密裏に行われているんじゃないだろうか。麻生め。「アナログ一掃！」という錦の御旗の下、旧型テレビしかダメージを受けない強烈電磁波が飛び交っているのかも……。
いかにも頭の悪い貧乏人が考えそうな被害妄想ですね。自分が嫌になってきました……。
○ああ私の頭にのしかかる
出費である。
この言葉が今、私の頭の上に、
出費
このぐらいの大きさで圧（の）し掛かっている。
携帯の方は分からないでしょう、「文字の大きさ」というところの「最大」でしかも「赤字」に設定してるんですよ。携帯でご覧の方は通勤途中ですか、お帰りの電車の中でしょうか。いってらっしゃい・今日も一日お疲れ様でした。ごめんね、いつものように時事ネタでもちゃんちゃらおかしく書きたいところなんですが、ハクオー予定外の大枚ファーラウェイに超ブルー入っちゃってアプセットしちゃって……って、いかんいかん！
落ちちゃダメなんですよね、こーいうとき。何かが壊れると、何かが入ってくる前兆っていうもの(ホントか)。
○もはや脳が変なテンションに
ああ……この世に生まれェ……違う。秋元順子歌ってどうする。ああ……経済的には死人にも等しい貧乏ライターにムチ打つよーなことをなぜ神よあなたは……恋は神よの昔から……違う。汝みだりに神の名を口にするなかれ。テレビよ、君死にたもうことなかれ。
どんどん頭おかしくなってきた！
どーにかしてテレビを「なる安」で手に入れられないものだろうか。昔ならハガキを書いて「100万円クイズハンター」に応募して商品ゲットという手もあったというのに。青のテレビが赤の白央さんに移動！ 柳生家の大黒柱は博から園芸家の真吾に移動！
誰かと急遽、偽装結婚でもするか。そして『新婚さんいらっしゃい！』に出場、「豪華商品・神経衰弱！」でいっちょテレビを。あのコーナーが終わったという噂は本当だろうか。確かめようにもテレビが映らないんである。
静かだ……。
いやー、テレビがないってのもいいもんですね（強がり）。クワイエット・ルームへようこそ！ しばらく、ブログからテレビネタが消えそうです。いつ買えることやら。
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