2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『篤姫』定点観測・その8

■第35回「疑惑の懐剣」 滝山、もはや妖狐このごとく。稲森いずみ演じる大奥御年寄、滝山。回を経るごとに、この世のものでないような存在感も増してくる、すごいですよ! 今回は月の光の下、篤姫と語らうシーンが秀逸だった。ちょっとしたトラブルがひと段落…

蛇男・蛇女

毒蛇を無断で買っていた男が逮捕された。エサをやろうとして噛まれてしまい、救急車を呼んだことだことから発覚したという。 その噛んだ蛇は、世界で2番目に毒性が強いのだそうだ。世界一を決める祭典が北京で終わったと思ったら、随分おっかない銀メダル選…

最近の映画メモ・2

昨日に引き続きCM前説なんですが……いきなり宝塚の男役さんが飛び出してくるコマーシャル、知りませんか? 「あんし〜ん、なんとか〜、あんしん〜、なんとか〜♪」とノリノリで歌っちゃうんだけど……私、あれに遭遇するたび度肝を抜かれてしまうんですね、なぜ…

最近の映画メモ・1

ギャハハー! おっもしろいなあ、ご覧になりましたか「おむすび山 赤飯風味」のCM、思わず大笑い。フリカケを混ぜるだけで赤飯おむすびが出来るってな商品で、シチュエーションはこんな感じ。 優しそうなお母さんと小さな娘。おむすびを食べて 「おかあさん…

さらに「篤姫」・その7

なんだか、「篤姫・定点観測」になってきている日曜ですが、うーん……毎回褒めるのも芸がないですね。でもなー……ああ、今回も面白かった! いやはや、息を呑みました。 習ったのいつだっけなあ……中学でしたか、「公武合体」だの「攘夷(じょうい)」だの、そ…

津川の芸に唸る〜映画『落語娘』

とにもかくにも津川雅彦が披露した落語、これがよかった……。引き込まれました。俳優が落語家を演じると、私はいーっつもある種の違和感を感じてしまう。それはつまるところ、一人芝居と落語の違い、なんですけどね。俳優さんは落語というものを、すべてセリ…

acteur(アクチュール) No.12 (2008 SEPTEMBER) (キネ旬ムック)出版社/メーカー: キネマ旬報社発売日: 2008/08/19メディア: ムック購入: 1人 クリック: 39回この商品を含むブログ (6件) を見る

「アクチュール」

今回も長塚圭史さんの対談に関わらせていただきました。映画『20世紀少年』の公開が控える唐沢寿明さんがゲストです。小さい頃に俳優になりたい、と思われた唐沢さんのユニークでいっぽんどっこな役者ヒストリーが最高です。現場は驚愕と爆笑の連続でした。…

第15回「ヒロポン映画劇場」+リズ&ニューマン

現在発売中の「CDジャーナル」(音楽出版社)で映画コラムを書いています。「ヒロポン映画劇場」も15回目です。今回は『危険な情事』、ストーカーという言葉もなかった頃の一本ですね。昭和50年以前に生まれた人なら説明不要のヒット作。 えーっと。今回はで…

あの部屋に呼ばれるのは誰か

「是非あのかたをお招きしたいわね!」 そんなこと仰っているかどうか毛頭存じ上げませんが、連日スターアスリートの報道がドンドコなされるたび、あのおかたが迷いに迷ってらっしゃるに違いない。そう確信してしまいます。 「ねえ、いっそのこと皆さんお呼…

最近の書きこぼしから

先日13日、テレビ東京系で放映された特番が面白かった。その名も「絶景・人情列島 寅さんが旅したニッポン」. いうまでもなく映画『男はつらいよ』の舞台になった土地がテーマだが、そこを訪れるのが歴代のマドンナという企画。出演は真野響子、かたせ梨乃、…

そして「篤姫」・6

主役とは、何か。私は、「存在感」だと思っている。主役というものに限り、演技の巧拙というのはさほど関係ない、いやむしろ、意味のないものだとすら思っている。 主役とは、自然に押し出されるものであり、自然にまわりが盛り立てるものだ。ベテランの脇役…

敗戦の日に思う

ちょっとだけ、真面目というか、固い話をメモしておきたい。 先日TBSの「サンデーモーニング」という番組で、「太平洋戦争をどう思うか」という街頭インタビューをやっていた。そのなかで20代前半の女の人が「正直いって、あまり興味ないんです。知ろうとも…

北京オリンピックのストラップ

「ほら、おみやげ」 友人がそういってくれたのが、 このストラップ。 なんでもオリンピックに協賛した関係で、 開会式に出てきたそうです。 地下鉄は乗るのに40分待ちだとか、 超厳戒態勢がすごかったとか、 お話だけで充分興味深いおみやげでしたが、 こん…

メンチカツとオリンピック

「メンチカツ、2000個完売!」 テレビから、そんな威勢のいい声が聞こえてくる。随分と景気のいい話だなと思えば、オリンピックで金メダルを取った選手の実家という。知らなかったが、精肉店でいらしたようだ。閉店を待たずに、すべて売り切れたとのこと。 …

「一本勝ち」に、思う ―デコス選手の目―

一本勝ち、というものの凄さ。そう、「すごい!」とか「すっげえ!!」とかじゃあ、ないですね。「凄い」。凄みがあり、凄まじく、凄絶で……一本勝ちって、凄い。なんとドラマティックなものか。そして、なんというカタルシスをもたらすものだろう。 いや、最初…