『ハーブ&ドロシー』の続編、佐々木監督にインタビュー

TV Bros.』最新号にて、映画『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』(3/30公開)、佐々木芽生監督にインタビューしています。

 現代アート作品をこつこつ、約5千点も集めたニューヨークの老夫婦、ハーブ&ドロシー。こう書くと「超リッチ!」と聞こえるでしょうが、ごく普通のおつとめ人なんですよ。リタイア後は年金でアート作品を買うような。
 ジャスト「好きだから」、アートと関わって、やりくりして、買ってきた。
 でも審美眼はするどく、彼らが買ったあと有名になった作家もたくさん。売れば裕福に暮らせるのに、売らない。絶対に。見事なまでに1点も。
 理由は、「好きだから、持っていたい」、ただそれだけ。

 この御夫婦、本当にいい意味で俗ッ気がなくて、かつ、さりげなくて(ここが大事。さりげないアメリカ人もいるのだ!)。そして、好きなことにだけは、熱い。
 私は二人を見ていると、なんだか小津安二郎の映画『彼岸花』に登場する、佐分利信田中絹代の夫婦がフッと思い出されたりした。「佇まい」という言葉が似合うアメリカ人夫婦は、少ないぞ。

 この映画、母体となる前作があるんです(『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』)。試写で拝見して、「うーん…なんて素敵なドキュメントだろう。どこかで、何かで、紹介したい、記事を作るという形で、関わりたい!」そう思ったんですね。
 いろいろ持ち込んで、ブロスさんが(私を)使ってくれました。そして前作に続き、再びブロスで紹介記事が書けた。心、ジーン。こんな嬉しいことは、滅多にありません。

 1/2ページの記事ですが、もしブロスを手に取ったら、ちょっと見てみてください。
 映画は今週の土曜日から公開。