オペラ座バレエ学校と一日一句

 NHKで放映された「オペラ座バレエ学校の子供たち」後編を観る。
(多分すぐリンク切れるでしょうが、一応→こちら
 シビアなレッスンと進級試験とともに、卒業までには普通の大学入学資格も獲得、体重と体調管理のための栄養学の授業もあるのが…凄いなあ。
 国立学校である。国をあげてダンサーの育成を行い、「オペラ座バレエに必要な」人材を育てる。どんなに優秀でもオペラ座バレエの色にそぐわなければ、落とされる。けれど、落とされた人もその後の進路についての相談斡旋もきちんとあるようだし、何より生徒の「ここの卒業証書があれば、どんなバレエ団にでも入れる可能性は高い」というコメントも印象的。

 坂東玉三郎さん、そして、国立劇場でずっと歌舞伎俳優の養成にあたられた中村又五郎さん(先代)も、少年期からの若手俳優育成を切望していた。
 勿論、「門閥」という形態をとっている歌舞伎、さらには松竹の興行である歌舞伎とバレエを同一線上に語ることは不可能だけど、歌舞伎ってのは偶然に期待している芸能なんだなあと、この番組を観て再確認。

 オペラ座バレエ学校の栄養学の授業、これが面白そうだった。
 日本ならアカデミックに板書で「何が何kcal、何にリコピンが多く含有…」なんてやりそうなところを、様々なフード模型を使っての授業。「エネルギーに代わるのはどれ?」子供がパッと模型を取って、効率的な組み合わせを考えたり。

 バレエ、久しぶりに観たいなあ…と、こんな清々しい子供たちの姿を見た一方で、ボリショイの生臭いニュースも。ボリショイバレエ団って今のレベルはどうなんだろう。



○一日一句

3/23

 桜かげ 日傘忘れし をんなあり


3/24

 春の夜の 宴の準備 師は傘寿


・師の傘寿の祝いを弟子一同で。銀座の「KAZAN」にて。天気が崩れるかもという予報だったが、なんとかもってくれて感謝。

3/25

 音もせぬ雨がつつみし春の朝
 
 みつけたり永田町にもつくしの子


・この日は山梨県の東京事務所の方にインタビュー。永田町の都道府県会館へ。赤坂プリンスが驚くべき小ささになっていて思わず写真を撮る。桜も驚いている…いや、もっと凄いものを観てきているのかもしれない。


3/26

 季が動く桜散りそめつつじ咲く


・新宿小田急でやっていた四国展に。ちょうど愛媛から高知の食取材中。この日が最終日だった。晴れ間が嬉しく、家まで歩いて帰る。その道すがらに白いつつじが一輪咲いていた。