節子の強力なライバル!?

アメリカ仕込み」なんて言葉がもてはやされた時代は
とうについえていたと思ったが……いやはや甘かった。
鈴木浩子
今、わたしはこの女に目が釘付けだ。すごい。
度肝抜かれてしまった。


今日のフジテレビ系列「とくダネ!」を
ご覧になった方は同様の思いではなかろうか。
あの「和泉元彌」の続報が流れており
(「なんだよくだらねえ」とか思わないで読んでお願いすごいから)
「リングで挑戦相手に宣戦布告」という内容のものだった。
あまりに見るに忍びないので消そうと思ったが
その瞬間異様な女とおぼしきモノが画面に!
白塗りにドラァグ・クイーンのようなメイク、腰ぐらいまでのロングヘアー、
肌襦袢に引きずるほど長い帯の寝床の花魁のような衣装。
そしてよく通る大きな声で和泉元彌を皮肉るMC……。
衣装はともかくトークが強烈。あの……なんていうか
大衆演劇の前説というか…ショーパブのMCというか…
ちょっと…「おかまちゃん」っぽいんだわ(笑)。
笑いの持って行き方が。突っ込みのベクトルが。
もうただ呆然として男なのか女なのか分からずにいたところ
元彌の試合相手、鈴木健想のご夫人だというではないか!
…ホントかよ。マジかよ!
いや、もうホント筆舌に尽くしがたいインパクトだった。
体つきはどう見ても女のそれだが
発するオーラと芸風がどう見てもニューハーフ、
それも一流のニューハーフレベルのトークとテンポ。うーんすごい。
女にここまでうまくやられちゃ本物のニューハーフ(どういう表現だ)
たまらんだろう飯の食い上げじゃないだろうか。余計なお世話。
しかもこの奥さんビッシビシ満員の会場仕切るわ笑いとるわ
旦那シメるわ暴れるわ縦横無尽にやりたい放題。もう目は釘付け。
そしてトドメに流れるのは
旦那のアメリカ活躍時代のビデオ。
英語に堪能な彼女、通訳として旦那の代わりに
所属元と交渉を繰り広げたところ
その猛攻勢っぷりに目をつけた団体が
「お前もリングに出ろ」とスカウトしたらしいんだが
これまさに「慧眼」。
頭二つぐらい違うガタイいいヤンキー姉ちゃんに
まあぶつかってく殴ってく向かっていくのさ勇猛果敢に。
それでまた見事に軽々と投げ飛ばされ組み敷かれ
揺れる弾むすっ飛ぶ転がるファイト一発大和撫子!!
どちらかというと華奢な彼女がバッファローみたいな大女に
リングに「これでもか!」と叩きつけられるところ見て
アメリカ人まあ大喜びね。ブラボー浩子!
観客の求めてるもの分かってるわこの人。
元彌なんかよりよっぽどエンタテインメント知り尽くしてるね。
アメリカ仕込みは違うわやっぱ。


プロレスは「勝負にあらず、ショーなり」という
明白なコンセンサスの昨今だもの。
元彌も心して飛び込んだんなら、この浩子夫人のように
しっかりと「私達が求めるもの」を理解して
いいパフォーマーになってほしい。
もちろん、あなたが勝つところなんて誰も期待してないよ
元宗家。