市川海老蔵、女形に挑戦

屋号 成田屋

 そうそう、ネタにしようと思ってて忘れてた。
5月の歌舞伎座の演目にちょっとビックリ。
なんと市川“おーいお茶”海老蔵女形をやるそうです。へぇー、私が知る限りでは初めて。
もうちょっと若い頃にやってほしかった気もしますが、
話のタネに見に行こうかな。一般的に海老蔵といったら
大河ドラマ宮本武蔵」とか米倉涼子の恋愛相手、といった印象が強いのかも
しれないが、歌舞伎界ではまごうことなき将来の大器、血筋も器量も梨園一のサラブレッドだ。


彼の「おうち」である市川家、通称成田屋は「荒事」といって
男らしい勇猛な役どころを得意とする家なんですが、
若いうちにちょっとだけ女形も修行させられるんですね。
今の団十郎海老蔵だったころの女形の写真などを本で見ると、
なんとも初々しくて微笑ましい。 体つきはまるっきり男なんだけど、
一生懸命「女形」になろう、なろうとしている雰囲気が写真からも伝わってくるのだ。
評論家筋が当時の団十郎女形を評して
「情のこもった女の演技など再演を望むほど」と書いてあったから
演技は結構良かったのでしょうね。もう今では元々男がやる女形の役
(主にいじわるな役、悪役の女。「鏡山旧錦絵」の岩藤とか「先代萩」の八汐とか)
しかやりませんから、見た人は貴重。まあ今やってほしいとも思いませんが。
息子の女形、もうこれを含めて1〜2度やるかやらないかでしょう。見ておきますか。
「むかし海老蔵時代の女形はきれいだったよ」なーんて、年寄りになってから
「レアな演目、レアな配役を見ていた」と自慢するのは、
歌舞伎ファンのせせこましくも、大きな楽しみの一つだ。
いつもは可憐な女形を勤める音羽屋・尾上菊ノ助が男踊り「保名」で、
その後、舞踊「藤娘」を海老蔵が踊ります。さてどうなりますか。楽しみ!
<公式HP>
http://www.shochiku.co.jp/play/kabukiza/0605/index.html


ちなみにこれが「藤娘」の格好。モデルは坂東玉三郎さん



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