中村勘三郎、渡辺みどり、三浦和義…最近のテレビ雑記

大河「武田信玄」の殿様が素晴らしかっ

こんにちは、EXILEのSHUNが展覧会を開くほどの
書道の腕前と知って驚いてる白央篤司です。
なんかこの出だし気に入っちゃったなあ。
さて火曜日になって日曜のテレビ雑感を記すのも間抜けですが、
ちょっと書き留めておきたいので2点ほど。


中村屋のサービス精神
中村勘三郎米倉涼子と居酒屋で密会」という報道で取材を受けた中村屋
いかにも「嫌々・渋々」という感じで受け答えしていたが、
(楽屋入りの瞬間をキャッチされたぽかった)
その受け答えに思わず聞き入ってしまった。
歌舞伎役者の中でも、この人はもう普段から役者、というか役者馬鹿ですね。
「ありえないだろう!」「バカげてる!」と完全否定、マスコミへの怒りに燃えながらも、
気がつくと喋っちゃてる。それも伝統芸能的なセリフのリズムに乗って。
抑揚がついてて「タメ」も効かせ、睨みも語りも中村屋じゅうぶん。
「ちょっと考えてもごらんなさいよ、ねえ……可愛がってる後輩の女でしょ、米倉でしょ。
そんなこと俺がするわけないじゃあないか……ったく、
馬鹿げてるとしかいいようがねえやっ」てな感じで
(発言は正確じゃないです、私のウロ覚えの記憶)
楽屋口に「プイッ」と消えていくところなぞ、まさに「花道の引っ込み」。役者ですね。
世話物芝居の一部を見るようでした。怒りの語りすらもサービスになってしまう
稀有な役者といえるが、サービス過剰という気もする。
記者はあれじゃ喜ぶばかり、ますますコメントもらいに走るだろう。
きちんとした「芸」を、タダで見せることはないと思う。



渡辺みどり氏の立ち位置
爆笑問題が司会を務める「サンデー・ャポン」という番組で(TBS系列・4月2日放送)、
桜の名所リポートをやってたが、そのリポーターの「並び」にちょっとビックリ。
あのホストの殿堂、歌舞伎町「クラブ愛」から
最年長ホストという60歳代のホストが新宿御苑を案内。まあこの人は存在のみがレア、
というだけでなんの毒もなかったのだけど(激しく日焼けした鳥羽一郎みたいだった)、
その次に思わず唸りましたねハクオー。皇居を臨む、というそれだけの理由で、
あの「渡辺みどり」氏が千鳥ヶ淵から登場。いつものように
イッセイのプリーツ・プリーズに身を包み
「この桜、天皇・皇后両陛下も見てらっしゃるに違いありませ〜ん」などと
叫んでらっしゃいましたが……この人は世の中的にどう見られているんだろう。


サンデー・ジャポン」という番組は、UFO評論家の矢追純一とか、
元マラソン選手の松野明美とか、説明不要のゴージャス松野とか、
はっきり言うが世間から「はみだしちゃってる人」をうまく使って
笑いを取ってきたと思う。しかしいつの間に、渡辺みどり氏は
この系譜に入っちゃったんだろう。そもそも入っているのだろうか。
そして本当に「文化女子大学客員教授」なのだろうか。(調べたら本当でした)
この人特有の、いまいちスッキリ笑えない「もどかしさ」はいったいなんなんだろう。
多分「本業はなんなんだ!?」「何で勝負してる人なんだ!?」というトコに尽きると思うが、
今ひとつ確証が持てない。「サンジャポ」みたいな怪しい番組に出るならば、
自分が「キワモノ」であるという確信を持ってのぞんで頂きたい。
でないと受け手はスッキリ笑えないよ、ノレないよ、頼むよ、みどり先生。


などと書いてたら長くなった。さて花見中継大トリは、
誰あろうあの三浦“ロス疑惑”和義が東京拘置所前から登場。
拘置所周囲に桜並木があるとかで、
「私も以前は塀の中から見てましたが、塀の外から見る桜はやっぱりいいですね」だの
「この時期は特別に草餅が出るんですが、今頃ホリエモンも食べてるのでしょうね」だの
あざといコメント炸裂。さすがみどりちゃんとはキワモノ歴が違うね。
自分に求められてるものが分かってるわ。えらい。
いやー日曜午前中とは思えない「毒」というか「場末感」というか「異空間」というか。
この3人の人選って実は「しぶとさ」がテーマだったんでしょうかね、
桜の「はかなさ」の対比として。だとしたら凄いけど、絶対ないよな。


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