ふざけんなよ、週刊文春GW特大号

写真のセレクトはまあ良かった

いや、最初は感情的じゃあなかったのだ。
もうご存知の方も多いでしょうが今週の文春、
ゴールデンウィーク特大号には目を見張るような誤植、というか
写真の掲載ミスがある。
スペシャル企画と題された「銀幕の名花たち、永遠の一瞬」という
ページの中で、2分の1ページものスペースで紹介されている
淡島千景」の欄に思いっきり「新珠三千代」の写真が。


まあ、ね。
間違いは必ず起こる。それに大きなスペースの大きな間違いほど
スルーしちゃったりするものなのだ。それは仕方がない。
けれど、記事をつぶさに読むにつれ印象が変わってきた。今の私の気持、それは「許せん」。


この記事、それぞれの女優に関してのキャプションと
おすすめ作品として3作あげている構成なんだが、なーんていうか
ちょっと「?」なコメントが多すぎるのだ。
久我美子」の欄では「洋装の似合う女優」と題しながら
樋口一葉の「にごりえ」(全部着物姿)をおすすめ作にあげたり、
木暮実千代」に関してはおすすめの第1作として溝口健二「祇園囃子」を挙げる始末。
助演だっつーの! 同じ溝口監督の「雪夫人絵図」と間違えてるんじゃないか?
「帰郷」とか「お茶漬けの味」とかいくらでも主演で美しいものあるだろう!!
さらには「『祇園囃子』では舞妓志望の役で若尾文子も出演」と書く始ていたらく。
……主演だよ! 若尾出ずっぱりだよ!! ああ、申し訳ないが、
見てない人が書いたのだとしか思えない。見てるのなら余りにも頭の悪い人が書いたのとしか
思えない内容の酷さ。ふざけんな!
古きよき時代の日本映画の単行本といえば文藝春秋でしょう。
川本三郎さんの本をいっぱい出してる会社でしょう、これはないよ、ひどいよ。
さらには「山本富士子」のおすすめ作として「夜の蝶」(吉村公三郎)を挙げ
「銀座の女を演じ」と(京都の祇園の女だ!)堂々と書き
浅丘ルリ子」に関しては「裕次郎小林旭の相手役としても知られる」とか
書いてしまうお粗末さ。はぁ……、一言でいうけど、情けない。
「私が棄てた女」とかとか見てないのだろうか??
ああ…どんどん感情的になってしまうが、
これが校閲から編集長チェックまでくぐり抜けた原稿だとは到底思えない。
はっきり言うが「プロ」の仕事じゃない。なめんなよ。うーダメだ冷静になれない。
そう、愛が無いのだ、愛が! 
ていうか、こんな企画俺にやらせろー! もっと愛のあるいい原稿絶対かけるぞ!! 
はい、本音はそれでした。最後に一言だけ言う。
お茶を濁すなよ。