女優・曽我町子さんの死

hakuouatsushi2006-05-08

曽我町子さんがさんが亡くなられた。
68歳。私にはとっても懐かしい名前だ。
ニュースでは初代「オバケのQ太郎」の声を勤めた、
ということが真っ先にトピックとなっていたが、
私の世代だとなんといっても
電子戦隊デンジマン」の悪役の長、
「へドリアン女王」役が強く心に残っている。
私が5歳か6歳の頃だったろうか、今でも綿々と続く
戦隊もの」のひとつとして放映されていた。


それこそ本当に、一度見たら忘れられないキャラだった。
その憎々しさ、はっちゃけぶりは歴代の悪役の中でも飛びぬけていたように思う。
善悪のキャラクターがとかく平坦になりがちな戦隊ものにおいて、
彼女の創り上げたキャラはとてもインパクトに富んでいた。
今思うと、彼女の悪役には不思議な「色」があったんだ。
それは女性ならではの色気、というものとはちょっと違う。
なんというか、へドリアン女王はどこか憎めないキャラクターだった。
ちょっとドジだったり愛嬌があったり。
そう、逆説的な言い方だがドリフにおいて
「みんなの母さんを演じているいかりや長介」のような雰囲気がちょっとあったのだ。
それは彼女独特のチャームだったのだろうと、私は思う。
そしてもちろん、笑いに偏りすぎることなく
シメるとこは悪としてシメられる演技力もあった。


おそらく人気も結構なものがあったんだと思う。
デンジマン」が終わってしばらくしてから始まった「宇宙戦隊サンバルカン
(珍しく5人組ではなく3人組の戦隊もの、ということが新しい番組だった)では、
永の眠りから覚めたへドリアン女王が再び地球征服を目指す、
というような内容で「悪役復活」という快挙を成し遂げていたのだ。
そのときは「へドリアン女王が帰ってきた!」と不思議に嬉しい気持になったのを覚えている。
へドリアン、という名前もなんともノスタルジーだ。
その頃は川のヘドロが社会問題で「魚も住まぬ川」なんて問題提起が
よくなされていたように思う。社会の有害なものを安直に悪役の名前にする時代だった。
女優としてのメインストリームを歩いた人ではないのだろうけれど、
私にとってなんとも切ない訃報だった。ご冥福をお祈りします。


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