渋谷「鳥竹」にて
土曜日は「私のたべもの日誌」です。
私の食の思い出や最近食べたものを軸に書き綴っています。
今日は「焼き鳥」からこんな超個人的な思い出を。
本当にいわゆるブログ雑記でなんの情報性も無いです。
そんな日も、ひとつお許しください。
●渋谷「鳥竹」にて
井の線界隈の一角あるに老舗で、道路に面した焼き場からは
いつも煙がモウモウと吐き出されてる。早い時間から混む人気店だ。
ひとことでいうと、はずれない店。大振りな串焼きは、どれも正しく、うまい。
最近はやりの店のように「ささみ梅」とか
「アスパラベーコン巻」などというメニューが一切無いのが、
なんだかすがすがしい。ここで久しぶりに元恋人・Kと会った。
面白いですね、昔の人と会うのって。
今は友達だけど、ホントの友達との距離感とはやっぱり違う。
もちろん、「好きな人」というものに対する距離とも違う、独特の面白い空気。
うーん……思いっきりここから発想は飛躍するが、
こういう微妙な「雰囲気」「言葉にしにくいもの」を
自分的に格闘して言語化して、さらには創造とか妄想を加えて
練り上げれば(いきなり純文学っぽいが)
私小説でいうところの「心の綾」とか「玄妙なるニュアンス」などという
ものになるのだろうか。林真理子とか、この辺の空気だけで短編小説
一本書いちゃったりするもんなあ。
などとフト砂肝を食いながら、思った。
「だからさ、見てるだけにとどめておこうと思うわけ、苦しいからね」
現在片思い中だというKは、椎茸焼きを片手に切々とその胸中を語る語る。
長い話に冷えた鴨焼きだが、タレが染みてなおうまい。
「ああ、そういうアプローチしてるんだろうなあ、
うまく伝わってないんだろうなあ、このパターン」と、
話を聞くごとに、昔似たようなことがあったと思い出される。
これまた「懐かしい」というのとは、ちょっと違う興味深い感情を覚えた。
「取りあえず飲んどけ」
結論はいつもこうなる。冷酒を次々と流し込みながら
次第に酔っ払っていくK。ためしに「イナバウワー!」
と言ってみると「お安い御用!」とばかりに
のけぞるのけぞる(@店内)。ノセておきながら私は、
「どうか片思いの相手の前では、
こんなことしてませんように」と少し、祈ってみた。
人のこと祈る前に、自分の好きな人にも連絡してみようか。
●お知らせ (はっつけるの最近忘れてました…ヨロシクです!)
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