小川眞由美、ノイローゼに ―「和宮様御留」―
いったいこの隠蔽ぶりはなんなんでしょうね、日本テレビアナウンサーによる横浜駅盗撮事件。主だったネットニュースでは名前が公表されず、（一部では実名で報道）朝のワイドショーでも私が見るかりぎり、テレビ朝日が「某局アナウンサーが」という「ぬるい」表現で伝えたのみ。なんだこれは? 互助会か!? かつての某大学教授とはエライ違いじゃないか。うーんなんか腹立つけどそれについては明日。
●小川眞由美、ノイローゼに ―「和宮様御留」―
どうして私はこんなにも
小川眞由美に注目しちゃうんだろうなあ。
「大好き」「大ファン」というのとはちょっと違う、
ある種不思議な感情。
テレビやスクリーンに出てきただけで
もう目を奪われるというか、身動きできなくなるというか。
きっと、ゴーゴンってこういう女だったに違いない。
「何しだすかわからない」という恐怖にも似た期待を、
この女優は常に感じさせてくれる。
（そして大概ホントに何かしでかしちゃう）
常にスリリング。常にサプライズのある女優、
それが小川眞由美。
思えば映画「八つ墓村」ラストの大ドンデン返し、
狂乱のバケモノ演技で度肝を抜かれたのが最初のトラウマ、
私が眞由美ジャンキーとなった最初の瞬間。
それからハマって見てみれば、彼女のフィルモグラフィーはいつも
「PTSDスレスレ」の演技ばかり。
あるときは映画「食卓のない家」で、いきなり金魚食いだし発狂したり。
またあるときはサスペンスドラマ「ししゃもと未亡人」で
「怖がってる眞由美が一番怖い」という、
なんとも逆説的な恐怖があるもんだと教えてくれたり。
（これとまったく同じパターンが映画「ふるえて眠れ」のベティ・デイヴィスね）
バラエティ「トリビアの泉」では
「姫様が屁をこいてしまったときの身代わり尼」という
珍職業の再現VTRで「屁負比丘尼」という、実にトンでもない役で登場しちゃったり。
常に意表をついてくる女優、それが小川眞由美。しつこいね。
さてそんな眞由美様、来月は一ヶ月公演で東京・新橋演舞場にお目見えなさいます。
公式HP http://www.shochiku.co.jp/play/enbujyo/0606/index.html
その記者会見が行われたようですので、ちょっとのぞいてみるとしましょう。
（以下、ネットニュースをよりのつぎはぎ）
「新橋演舞場の６月公演『和宮様御留（かずのみやさまおとめ）』の製作発表が27日、
東京・明治記念館で行われ、波乃久里子、小川眞由美、池畑慎之介ら
豪華“女優陣”が舞台衣装で勢ぞろいした」
この文章を読んでも「あれ？ なんで『女優陣』に『“”』がついてるのかなあ？？？」
などと気にしてはいけませんよ。もうこれは人智を超えた世界なのです。
真に進化した生物が両性を有することは常識ですね。
またこの場合、名作「黒蜥蜴」を美輪明宏さんと小川眞由美さんが
ともに過去演じていることなども、同様に参考としてください。なんのだよ。
また波乃久里子さんも、男が女を演じる歌舞伎界の出身であることを
かんがみるとさらに味わい深く、まさにこの舞台はアンドロジヌスたちの競演！
妖しくもまばゆい倒錯美あふれる作品となることは間違いありません。
ああ、ひとりヅカ出身者がいれば完璧だったのに！
なにがどうパーフェクトなのかまったくわかりませんが、
続く見出しがすごいですよ。はいどうぞ。
「小川眞由美『地獄の3時間です』」
演じる眞由美が地獄なのか、それともみている観客側が地獄と化すのか……
いずれにせよ新橋演舞場が、別府やダンテの神曲も真っ青の地獄模様と化すのは
間違いないようです。でもいったい何が地獄なの、眞由美？
「小川は和宮お付きの女官庭田嗣子役で、せりふの量は
出演者でもっとも多いという。『今は地獄の苦しみで、
もうノイローゼよ……』」
ああなんだ、セリフの量が多くて苦しんでらっしゃるのですか。
またご謙遜を！ 膨大なセリフ量で有名な三島由紀夫の名作「サド公爵夫人」の
ルネだってこなされた眞由美様ともあろうおかたが……でもやっぱり地獄なの？
「『地獄です。千秋楽までには何とかしたい』 と語り、
宮中独特の御所言葉に悪戦苦闘中であることも明かした」
そうですねそりゃあ１ヶ月もやればなんとか……っておい眞由美！
千秋楽までかかったら意味ないじゃん!!
こんなところでも期待を裏切らないのですね……あっぱれ眞由美。
というわけでこの公演、完全版は楽日一日のみという珍しい公演です。
私はぜひ千秋楽に行って堪能してみたいと思っております。
超個人的思い入れたっぷりで申し訳ないのですが、
以上【対決！】女優の雄・眞由美ニュースをお届けしました。
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