日本舞踊家Nの見識を疑う

許せん!
何をいちびってるかというと……とある日本舞踊家の発言だ。
「なんだ日本舞踊ネタか」とかいって「戻る」をクリックしないでお願い!
まあ一部の人にしか興味ないネタでしょうが、読んでみてください。


先日とある雑誌(週刊新潮、だったような)に
地方で結構な歴史をもつ流派の「創作舞踊でこれこれこういう公演をします、観に来て下さい」という
告知があったのだけれど、その舞踊家のコメントが実に憤懣やるかたないものだった。
「日本舞踊や古典芸能というと堅苦しい、重いというイメージがあると思うが、そういうものだけでなく
面白いものもあると知ってほしい」
はあ。まあ立派なお心がけで。ここは別になんでもない。
「元々お弁当食べてお酒飲んで観るものなんです」
そう、それはまったく私の持論と同じだ。あんた踊りはうまくないけど良いこというじゃん、
なーんて思って読んでいたら最後にッ!
「なに、つまらないところは寝てればいいんです」だとうっ!?


あっきれた。ばっかげてる。バカにしてるよいくらなんでも。
それって評論家とかコラムニストとか「サイド」の連中が言うことであって
「メイン」の人間が言っちゃダメだよ、おしまいだよ。
お金取るんでしょう? 「お代は見てのお帰り」じゃないんでしょう? ふざけちゃあいけない。
ものづくりの上での「序破急」、ってことは分かるけど、公演をうつ表現者である以上
一応いくらなんでも「つまらないところなどございません」ってな心もちでやんなくてドーする!
ああ……その雑誌がちょっと見当たらないので
彼の正確な言葉を引用できないから伏字にしたが……腹立つなあ、もう。
こういう輩が多いから日本舞踊ってのは衰退するんだー!
などと似合いもせず息巻いてみましたが、確かに「寝てりゃあいい」という
スタンスは正しいんですよ皆さん。
日舞・歌舞伎にかんしてのみしか私は言及できないが、
完全に「いらないところ」「寝てても筋を知る上で一向に差し支えないところ」という部分が
ある演劇・表現なのだ。でもそれをやる側が「コメント」しちゃいけません。
お行儀が大事な世界なんですからね。
そんなことは「かぶく」、ということでもなんでもない。
はい、過去の日記にかこつけて誰も興味のないことを。失礼しました。