水族館の通になる―年間3千万人を魅了する楽園の謎

水族館の通になる―年間3千万人を魅了する楽園の謎 (祥伝社新書)

水族館の通になる―年間3千万人を魅了する楽園の謎 (祥伝社新書)


もう昔からこの手の本が好きでしょうがない。
古くはクソガキ時代(今でも本質は変わらないとの噂が)、
学研の「○○のひみつ」などは貪るように読んでましたね。
「マンガ買って」というと「ビタ一文やるもんかい!」と
吉原のやり手婆みたいな顔するマミーが、このシリーズなら気前よく買い与えてくれたものです。
悲しいことにその頃覚えたマメ知識のほうが、最近知ったことより鮮明に覚えていたり(涙)。
まあ私のアルツ話はともかく、どこから読んでも楽しく、興味深い本ですよ。


新・鳥羽水族館をプロデュースし、江ノ島水族館を監修されたという著者は、
なかなかに文才のある方で、(偉そうにスイマセン)
下手な人が書いたら「フーンだから何」となっちゃうような水族館トリビアを、
いろいろな工夫を凝らして面白く語ってくれています。と、いうか。
自分が感性鈍ってんなあ、と思い知らしめてくれる一冊でもありますね。
ジンベイザメはどうやって運ぶの?」こんな疑問にはうーん、「ごもっとも」。
私10年前ぐらいに初めて大阪・海遊館ジンベイザメを見ましたが、
「うわーすっげーデカーイ!!」とはしゃぐばっかりで、そんなこと考えもしなかった。
当然、あの巨体を海から運ぶなんて物凄く大変なことだろうに、ね。
そのほかジンベイザメたちをいれる巨大水槽の秘密など、
学研シリーズが好きだった方なら楽しめると思う。