一夜にして −亀田興毅への5万件−

hakuouatsushi2006-08-04

こんにちは、昨日の「渡る世間は鬼ばかり」で
宇津井健野村真美に対する「マジびんた」に度肝を抜かれている
白央篤司です。イヤーすごかったわあの迫力。
まあそんなことはともかく、一夜にしてのこの毀誉褒貶、なんなんでしょうね。


■■一夜にして −亀田興毅への5万件−■■
 TBSに苦情5万件……こんな数字って結構異例ですね、ビックリ! 
私はカーッと来たときにガーッと書いてしまうタイプなので、「NEWS23」を見た瞬間
昨日の日記を書いてしまったのだけれど、その後すぐ、こんなに亀田興毅への反論・異論が
噴出するとは思いもよらなかった。というか、素人レベルでも観戦していて
「おッかしいだろうッ!」と思うような判定だったのか。
うーん、まったくボクシングわからんから、自分の意見を持てないのだが……どっちなのだろう。


●各チャンピオンの意見
各テレビとも、過去のチャンピオンを連れ出しコメントをさせているが、
私が聞いた限りでハッキリと亀田を支持したのは渡嘉敷勝男のみ。平仲信明は「完全に負け」、
ガッツ石松は「最低でもドロー」という意見。そして総論としては「地元だから有利判定なんだろ」っていう
身もフタもない意見が主流。へえぇ……そうなのか。ボクシングもサッカーと同じなんですね、ホーム有利。
考えてみりゃ当たり前なのかもしれないが、今回のことで「ボクシングって透明性の低いスポーツなんだ」と、
ボクシングを知らぬ「大衆」に思わせてしまった、ということは事実だろうな。ひとことでいって……後味悪い。
 なんといってもガッツ石松の「大きな力がどこかで動くこともあるでしょうねえ」という言葉にビックリ。
テレビ朝日系「ワイドスクランブル」にて)そこまで言っちゃうか。
私は今回この人のリベラルなものの見方、ぶれない判断軸と機転にすっかり感心してしまったけれど、
ネットなどで人の口の端に上っている「八百長」という汚い言葉を
裏付けられるような気がして恐ろしかった。「スポーツなんて皆そうだよ」という
極論を吐く人も多いけれど……だったらさあ、もっとうまく「エンターテイメント」やってくれよ!
演出ちゃんと徹底しろよ、もっと愉しませてくれよ!! ふたこと目だが……後味悪いなあ。


●マッハで手のひら返したね
 結局は「ああ、やっぱり亀田バッシングしたかったのね」ってのが素直な印象。
所属する協栄ジムの会見を金平桂一郎会長(どうでもいいけどこの人『セントラル・ステーション』とかに出てきそうな顔。結構なインパクト)
と共に再度の会見に臨んだ亀田興毅だが、ぶつけられる質問が
一夜にして180度変換したことにはどう思ったのだろう。
「これで人気に翳りがでるのでは、という恐れはありますか?」
「テレビのピエロになったという気持ちはありますか?」
 後者の質問など、あからさま過ぎるなあ。聞いてて気持ちのいいもんじゃない。
ピエロになったんじゃない、仕立て上げてたのはマスコミじゃないか。というか節操がなさ過ぎるよなあ。
手放しで栄光を讃えながら、次の日には谷底というかドン底へ。
さすがにこのドギツい質問に対しては会長が代弁していたけれど……うーん、違う。なんか違う。
 問題がズレているんだ。
 今起こってる「バッシング」は、問題を作為的にすり替えているのだ。
おかしいのは審判たちが下した「判定」であって、責められるべきは亀田じゃない。
この今の「不穏な空気」に乗じて、今まで「あいつ面白くねえなあ」「生ッ意気だなー」と思ってた人々の
たまっていた「悪意」が噴出しているのだ。そう、「叩けるときに叩いてやれ」という下衆な感情なんだよね。
ていうかよお、大人ならちゃんと普段から怒れよ。注意してやれよ。 
だからこの一連の亀田ニュースは聞いていて嫌な気分になる。ああ、ディスガスティング! 
 マスコミの顕著な性質を強烈に味わった19歳の亀田はこれからどう変質するだろうか。
ダーティ・ヒーローとなるのか、大人への洗礼として受け止められるか、それとも……やさぐれないことを祈る。


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