最近のレストラン行脚【店情報】
「なんかさあ、文章はいいからメシ屋情報だけのっけてよ」
女性漫画編集のMさん、素敵なアドバイスありがとう。仲良しって嫌ですね。
さて、テポドンのような日差し全開ですがお元気ですか皆さん。
一部の方のリクエストにお応えして、今日は最近のレストラン情報など直球でお届けしてみます。
さあこれでアクセス段違いに多くなったらどうしよう……。笑
●フェア・ドマ(三越前)
「ジェノヴァ料理」と銘打ったイタリアン。
クラシックかつシンプルな店内に入ったとき、不思議に私は懐かしい気持ちになった。
なぜならこのお店のインテリアが、小さい頃に見た映画に出てくるような、外国の一流ホテルや
船内のラウンジの雰囲気を思い出させたから。こういう「ファースト・インプレッション」は
お店と客にとって実に大切な最初の勝負、ここが当たればまず間違いない。
ざっと頂いたコース内容を列記してみましょう。
水茄子を使ったガスパチョ、田舎風テリーヌ・バニラ風味の自家製ピクルス添え
(ヴィネガーとバニラエッセンスが合うとは!)、江戸前甘海老のジェノヴァ風フリット、
フレッシュバジルをこれでもかと使ったジェノヴェーゼ、メインがスズキのソテー、アサリのスープ仕立て。
これで5300円のコース。プライス的には本当に(安い言葉だが)お値打ちだと思う。
冷製前菜は繊細でイタリアンらしからぬフレンチ・テイストを感じつつも、テリーヌ、海老は
直球に美味いものをシンプルに調理した、という感じで好ましい。パスタは看板料理なのでしょう、
バジルだけではない香りの膨らみが玄妙で、リピーターが多い秘密を感じさせる一品。
ソテーは仕込みの丁寧さがありありと分かるこれまたフレンチ的な繊細さ。
デザートは一転、イタリアン感覚の豪快なケーキ、ジェラートをがっつりと頂く。
豪快さとナイーヴが混在する千変万化な面白さ、サプライズのあるお店でした。
と、ここまでエラソーに書いておいて全部「おごり」というのもおマヌケですが
チンピラ・ライターをもてなしてくださったS出版社のTさん、ありがとうございました。
●彦や(東新宿)
私は最近、「ここで一杯やるためだけに働いているのだなあ」とマジで思う。
そのぐらい、惚れています。
酒飲み、美味いモン好きの基本にして最大の幸せとは
「近所にいい店がある」、これに尽きるのではなかろーか。
このお店は大江戸線「東新宿」が最寄り、歩いて10分未満という結構不便なところにあります。
抜弁天の交差点すぐ。帰りが大変な人がわざわざ来る、というお店ではないかもしれない。
けれど、「会食」の目的が「おはなし」ではなく「食」である有志
(大げさな表現だがこれしか適当な言葉が見当たらない)ならきっと「コーフン」する店だと思う。
ゆえに、トーク目的の人やらデート目的の会食なら来ないほうがいいです。道筋来にくいものとっても。
元々フレンチのコックだったというご主人が「美味いモンなんでもあり」というで基本姿勢で考える
日替わりメニューは、いっつもシンプルに「ギャーうまそーーーーッ!」と
こちらの食欲中枢を刺激しまくってくる。オーバーなようだが、事実ですよ事実。
「うなぎの白焼きときゅうりの三杯酢」の隣に「冷たい季節野菜のトマト煮・カッペリー二添え」が並ぶ
ユニークさは和洋を学んだご主人独特。酒のセンスも良くて大吟醸とシャトー・プピーユが並ぶ楽しさ。
ああ、困るなあどれにしよう!
この日頼んだのは、鱧の落としサラダ風、岩ガキ、小鯛の酢じめ、季節野菜のフリット、穴子の黒糖煮、
それにアルザスのすっきりした白などなど……いつ行っても「嬉しい悲鳴」という言葉を思い出す一店です。
結構食べて飲んでふたりで1万円ぐらい。今ならご主人お手製の「鯖寿司」(一日限定四食)が超おススメ!
えっらい長くなりそうなので続きは明日。
みなさまよい一日をお過ごしください。
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