定まらない女優・黒木瞳

磨耗、という言葉すら思い浮かぶ

 信じられますか皆様。
ええ……確かに「舞台」の上では
晩年の杉村春子先生も「おさげの少女」を演じました。
天童よしみさんだって「吉原一の花魁」に
成り切ることのできる魔法のプレイスには違いありません。


しかし「黒木瞳保田圭が親子を演じる」という事実には
それらをも凌駕する新たな衝撃を感じてしまいましたハクオー、歴史的なキャスティング!
 いやービックラこきましたね、今日のツカミは絶対に「ますだおかだの岡田が『ラジかるっ』の司会を臨時担当!」
という衝撃の事実からはじめようと思ってたのに、もう緊急刷新ね、輪転機止めてッ!! もう一度書く。
瞳と圭が母娘……一条ゆかりの名作漫画「有閑倶楽部」で昔、美しき母が
似ても似つかない容貌の娘を連れて皆の前に現れ、驚く周囲を前に
「私の娘の頃にそっくりなのよこの子は、来年オペで変わらせるつもり、私が生まれ変わったのと同い年でね」
とのたまって更に皆を驚かせるという回があったが……。
いや別に圭ちゃん可愛いですよ面白いし好きなんだけどさあ、
私のこの不思議な違和感は「余りにも似てねえだろ」というところにあるんじゃないのだ。


 私は黒木瞳の「定まらないベクトル」が不思議でしょうがない。
この人はいったい何を目指しているのだろうか。映画を主にする「ステイタス高め」の美人女優なのか、
テレビの人気女優なのか、舞台を中心としたいわゆるヅカ系の「上がりコース」に乗るのか、
CM中心のスタータレントでいくのか、プライベートやライフスタイルのお手本となって切り売りする
「カリスマタレント」として生きていくのか。彼女は今そのどこにでも手を出しては
「そこそこ」成功してはいるだろうが、どれも決定打という感じがしない。
 そして同時に、彼女からは「どの世界だってサクセスしてやるわッ」という貪欲な欲望も感じないのだ。
(こういうベクトルに生きているいるのが松田聖子であり林真理子だ)
なのにやたらめったら拡がるばかりの商業活動。
そこそこの成功と引き換えに、芸能人としてはものすごい損な「まわり道」をしてるような気がする。
まさか中田英寿のように「自分探しの旅」に出ているわけでもあるまいに……。
 まあハッキリ言ってブレインが悪いんでしょうね、そういうイージーなレベルでの事務所側の
サポートの出来なさ加減が、「保田圭と見事なフラダンスを披露」なんていう舞台のニュースに
集約されているんだと思う。彼女をカリスマ的に思っているファン達よ、見たいのか圭とのフラを。
 ああ、おかだのこと書きたかったなあ! 明日書くかもです。


●参考画像
妖艶です。仲ノ町の粋を感じますね。



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