堀江淳、裕次郎、そして宮崎あおい

hakuouatsushi2006-08-27

 こんにちは、「水割りをくださ〜い♪」と歌っていた堀江淳が実は「僕水割り嫌いなんですよね」とのたまって超ウケてしまった白央篤司です。あっはははははそーなんだw
 なんでも彼この曲のヒットと共に日本全国どこへ行っても
「はいどーぞ水割りですよ!」
とビール飲みたかろうがワイン飲みたかろうが出されてしまい辟易していたんだとか。なるほどねえ、虚像と現実なんていうとオーバーだが、そういうセルフイメージに悩む芸能人はイッパイいるのだろうなあ。


 昔あの「石原裕次郎」が通っていたというスナックに行ったことがあるが、
そこのママがいみじくも言っていた。
「裕ちゃんはねェ、ホントはブランデーなんか好きじゃなかったのよ、うちに来てはビールばっかり飲んでたわ……(ママ20時でもう遠い目)」
 しわがれた沢たまきのような声で煙草をふかすママ、
「いつだってブランデーみたいな高級酒ガブ飲みするイメージで見られて疲れてたのよォ」
「ビール飲むときもこそこそ飲むような感じでね、それだけ裕次郎のイメージを大切にしてたのよねえ」
 などと語ってらっしゃいましたが、そうだよねー、芸能人ってイメージを守ることも仕事だもの(まあ石原裕次郎という人は本当に酒豪で、スケールの大きい飲み方が出来たことは事実のようだ)。でももし裕ちゃんが下戸、だなんてことがあったらファンはがっかりするものなあ。そんな風にセルフイメージを保とうとするような芸能人って今の40代以下でいるだろうか。そしてそれに見合うだけの格のある芸能人っているだろうか。


 そういう話になった場合、今私がすぐ思い出してしまうのは、朝の連続ドラマ「純情きらり」の主演・宮崎あおいのことだ。 彼女は「初々しさ、瑞々しさ」という素晴らしいものを持っている女優、というかスターの卵だと思う。それは一瞬、今だけの魅力であって、あと1年も持つかどうかわからない危ういものだ。
 そして、そんな「旬」の時期に朝ドラの大役をゲットできたいう非常な幸運の持ち主でもあるのだ。そんな強運と彼女の旬の魅力が中心となって、このドラマの高視聴率を稼ぎ出していると言っても過言ではないと思う。
 それなのに、だ。先日彼女の半同棲というスクープが報じられた。
 別にプライベートでどんなことをしてようが構わない。純真で無垢なキャラクターで売っていても、実生活なんてありとあらゆる行為をしてたとして、それがキャラクターに出てこなけさえすれば何をしたってOKなのだ。芸能界なんて。
 でも、でもねえ……このドラマの主人公は「宮崎あおい」というキャラクターとまんまかぶって作られているような、まっすぐで一途で穢れを知らなくて、若く、青いゆえのまっすぐさが美しいキャラなのよ。
 そこが魅力的で、下手だろうが無理があろうが見る側は「頑張ってー!」と思っちゃうようなカタルシスを味わうドラマなわけですよ(だからこそ演技的技術はまったくない宮崎が好演出来ているともいえる)。
 だからさあ!
 それを損なうようなことしちゃダメでしょう、気がそれるでしょう、「なーんだやっぱりこの女もいまどきのフツーのギャルなわけねえ」とか思っちゃうでしょう……。夢を与える、という根源的な基本が売りの「芸能人」がそれを忘れちゃダメだよ!
 というかこの場合宮崎周囲の事務所がバカすぎる。商品に対するケアが素人すぎるね、「本人の意思を尊重」などと思ってるなら思い違いもはなはだしい。恋愛なんていつだって出来るもの、俳優やスタートしての好機を逃すなんて取り返しのつかない失態だ。
 忘れっぽい世間はもうこのスキャンダルをリセットしてきたような気もするが、どーかいい素材をちゃんと軌道に乗せてほしい。彼女は久々の大器の予感がしているので。
 セルフイメージからどんどん話がそれて事務所の管理体制に文句つけてしまった。結構な宮崎びいきに驚く八月もすでに月末……夏の終わり。


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