トホホ……植草一秀また逮捕

どうしたの

 目も当てられない……。わちゃー……。
まさにそんな言葉しか思いかばない。ここまで悲惨なことになってくると
ネタにもしかねますが、「植草一秀チカンで逮捕」のニュースが今日11:30ぐらいに
飛び込んできた。そう、あの「手鏡」の人です。駅で女子高生のスカートの中を
覗き見しようとしてつかまったあの教授、国際政治経済学者だ。
「酔っていて覚えていない」というコメントがまず、痛い。
世の中全体が一同に声を揃えて「馬鹿なんだねぇ……懲りない男だねぇ……」と
あきれ返ってるのが目に見えるよう。
 この事件に関しては立件逮捕から裁判に至るまで、結構「問題があったのではないか」と
いろいろ話題になっていた。彼の無実を信じる人たちがネットや集会など開いて
応援してたんだもの。チカン冤罪問題として真面目に考えて、サポートしてた人も多かったようだもの。
はぁー……みなさんのガッカリようはいかばかりか。まあ大きなお世話ですが。
もうこのニュースの一報だけで「前も間違いない」ってな確信を持ってしまう。
 以前「チカン冤罪を考える会」のトップかなんかで、自身もチカンとして挙げられたが不当逮捕だ、
絶対やってない! と主張していた人がチカンの現行犯で捕まってしまったという
これまた何ともおマヌケなニュースがあったのを思い出す。
 ひとこと、「ビョーキ」なのだなあと思う。憑かれているのだろうなあ。
チカンをやってしまう理由って、ギャンブル的興奮なのか抑えられない性欲からなのかしらないが、
自分でも不思議に突き動かされるような、もう自制力を超えて悪魔の囁きに身を委ねるような、
持って生まれた本能的衝動なんでしょうね。
 以前私は、人が苦しみもがく表情にエクスタシーを覚える男の話を書いた。
(参照:「セクシャルマイノリティの事件簿」http://d.hatena.ne.jp/hakuouatsushi/20050818
自殺ネットで自殺志願者を募っては自分の欲望を満たし、殺人を繰り返していた男の話を。
そのときは事件の狡猾な手口もさることながら、人が「死にゆくものの顔」でしか興奮できずに
生まれてきてしまうなんて、なんという無常な! と哀れみにも似た気持ちにもなったのだが……
やっぱねえ、「チカン」って言葉はどーしてこうもアンポンタンなニュアンスになってしまうんでしょうねえ。
「いい男がその程度の衝動ぐらい抑えられんのかい!」というコンセンサスが強いのかなあ。
まあ彼にしたら、そしてチカンの常習犯からしたら
「その程度の衝動なんかじゃないんだッ、もう触りたくて触りたくて気も狂いそうに
なっちゃうんだよーーーーーーーーーーーーーッ!!」と叫びだしたい気分なのかもしれないが。
いや、まったく肩を持つ気持ちはない。ただ、そう思うと被害の程度が軽いだけで
チカンも性欲処理目的の殺人も、本人の動機としては同じベクトルなんだろうなあ、と思うのだ。
植草教授もそのぐらい開き直ったら違う存在価値を示せるでしょうにねえ。
「チカンじゃなきゃ性欲が満たされないんだ! 軽いスケベ心なんかじゃないんだよ!!
働き盛りの男が普通のセックスじゃ満たされず日々悶々として生きるこの地獄が分かるかッ!?」
なーんて思いっきりチカンとしての私のレゾンデートルまで訴えてみてはいかがでしょう。
ある意味文化史に残る人になるかも。まあ世間から「ドアホ」と言われて終わりでしょうが。
 ていうかねえ、SMクラブみたいに「同好の士」が集まってイメージプレイできるところはないもんなのか。
お互い人に言えない秘密嗜好を共有するところ、裏社会にはいっぱいあるってなもんでしょうに。
それともやはり、実際に素人相手に触ってしまった「悦楽」はもう戻れないほどに
すごい深淵なのだろうか。そこを垣間見てしまった人は、やっぱり生き地獄なのかもしれない。
 などと話の枕にしようと思ったら、これで一本になってしまった。夏の名残を求めて
プールに行ったり冷麺を食べたようなのどかな話を書きたいなあと思いつつ、
世の中は飲酒とひき逃げ放火チカンばかり。ついついそちらに話が流れる私は、俗な男だ。


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