マドンナ東京公演観覧記

いつまでもお元気で

(私は今、土下座しています)
マドンナ様………………………………………………………………ありがとうございましたッ!!!!!
いっやあ……もう「現人神」じゃないでしょうか。すっごいなあ、かっこいいなあ、冗談じゃなく
「スーパースター」ってものを納得させていただきました。トクと見てまいりましたよ昨日の東京ドームマドンナ公演。
前回のガーリーも見てますがそれよりも「求心力」っちゅうものが増してましたね。
3階で見ましたが米粒みたいにちっちゃいのに吸い込まれちゃう。目を離せない。
マドンナが踊りだせば、腰を振れば、ダンサーを引き連れて歩き出せばもうドーパミン全開! 
「ブラボー!」「ハレルヤー!!」「マンセーーーーー!!!」ってな
「あなたのしもべ」モードに屈服させられちゃう女王感。さすがマドンナ、好きな人にはたまらない
「あがめたまえ」オーラがビックエッグ(死語)に充満してました。ちょっと時系列的に列記。


●18:30
19:00に開演ということで誘っていただいた編集Sさんと待ち合わせ。
「まあねえ、マドンナ様時間通りにやるわけないけどねえ」
「そうそう、開演時間なんか書かずに『公演者の気分次第』とか書いときゃいいのにね」
なーどと喋りつつ席へ。まあすんごい人。でも、ガーリーのときはもっと客派手だったのに
今回はみんなすっごくおとなしい。それだけマドンナが「物見遊山」的存在になってきてるんだろうなあ。
箱根ユネッサンとかと同じ存在なのね。おしゃれして出かけるようなもんじゃなく、ディズニーランドみたいな気分で
出かけてきてるんでしょう、ってな上から目線の印象を感じた。まあ以前からそうなんでしょうが、
その傾向、つまりは「パンダ状態」がドンドン強まってますね。


●20:00
もうサイコー! マドンナかっこいいー! などとこの時点で狂騒状態になってるはずですが
マドンナ様まーだまだ出てきやしません。ビール2杯も飲んじったよ。
Lサイズ一番搾り\800、高いなあ。
会場1階アリーナが急に「キャアアアアアアアーーーーーーーー!」と歓声が。
何なにッ! マドンナ様降臨!? と思いきや3階からもはっきりチチ揺れるのがわかる
叶姉妹」サマが会場入り。ぱよんぱよん。みんな大喜び。
すんごいですねお二方「皇室手振り」なんかしちゃって目立つ目立つ。
もつなあこのユニット。日本で姉妹といったら「こまどり姉妹」「安田姉妹」に続く三大ユニットですね。
そんなことを思いつつまだ始まらない。おねえちゃんビールもう一杯!


●20:15ぐらい
いきなり照明消えて天の岩戸がオープンッ!!
ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーマドンナ様!
かぁっこいいんだなこれが!! 奇跡的なプロポーションとかそういうレベルじゃなく、
中野翠さんの表現を借りちゃいますが(プロとしてどうよ)
「網」がみえるもの。もう会場全体におっきな投げ網をかけてくるんですね登場した瞬間に。
我々は漁師の網にかかった哀れな魚。マドンナ様の手繰るリズムに乗せてアップアップするばかり。
「ライク・ア・ヴァージン♪」やめてー苦しいー嬉しいー大好きこの曲ー!
「ラ・イスラ・ボニータ」かっこいいいーーーーーーーサイコーーーーーーーー!
もうねえわたしゃライターってこと忘れてボキャブラリーないっすよ
見るものを単純に「バカ」にさせる「ハイ」にさせる、そう、「お祭り」状態に客を持っていく
アジテーション能力の凄さったらアンビリーバブル!(恥ずかしい表現)
でもねえ、祭り囃子に一人浮かれるガキに戻っちゃうような、そんなすんごいパワーがあるんですね。
「世界のトップをアタシは張ってんのよ」という気概にビリビリ、そう、古い言い方だが
「シビレちゃう」んだなあ……。そういう責任感といったらいいのだろうか、プライドと
それにともなうリスクや毀誉褒貶と相対して生きている人間の凄さに私は平伏してしまっていたのだと思う。
それって、多分に「M」的な感性かもしれないが、結構な愉悦だ。


●22:10ぐらい
最後の曲はやっぱり「hang up」。もうねえ……狂いそうなほど踊っちゃいました狭い3階の席で。落ちようだよ。
ものすんごく有能な、動物か!と思っちゃうほどに躍動的なダンサーをタップリ使って
綺麗にショーとして締めたラストで綺麗だったですね、アンコールなしってのも納得の美しいラストだった。
でもまあ、はっきり言って構成はよくなかったと思う。
アフリカのエイズ・チルドレンや世界の戦争責任者に対する批判VTRがいきなり流されたり、
ダンサンブルなナンバーのあとに歌い上げるような曲持ってきてしまって、
上がったテンションをキープするのが難しいような順組だったと思う。
客のテンションも一階以外は結構落ちちゃったりして、中だるみしていた。
「私が世界をひとつのダンスフロアにするわ」と豪語しただけに、その点は残念だったなあ。
でもまあ最初に戻るがそれを覆す「hang up」の素晴らしさで全てを一掃してしまった! ソリソリ。
消える照明。そしてつく日常的な蛍光灯のひかり。ああ、夢が、ショーが終わった。
さっきまで狂うように踊っていたテンションの私はもういない。
不思議な、日本じゃないような、この世じゃないような2時間だった。


●余分な付記
ここからは蛇足なんだけど、書いちゃう。
踊って自分で歌って見せてしまうマドンナ。そしてそのバックを飾るダンサーのレベルの高さを見て
私はなんて日本舞踊ってレベルの低い芸能だろうと帰り道フツフツと考えていた。
(私は歌舞伎とか日本舞踊が好きなのだ。自分でも習ってるしね)
日本のオリジナルの、財産というべき芸能が、だーーーーーーーーーーーーーーれも日本人知らないの。
知ろうともしないし、また私からも「面白いから見て」と言えるようなもんじゃない。
マドンナのほうがよっぽど面白いし、あのバックダンサーのような素晴らしい感動、感激を与えられるような
踊りを踊れる人なんてちっともいないからだ。(皆無とは言わない。5人ぐらはいる)
これでいいのかなあ、日本オリジナルの芸能ってつまらないものなのかなあ。
そんなことをとりとめもなく考えた。昔から私は、素晴らしい海外のものを見るたびに
「じゃあドメスティックは」と考えてしまう。そこを知ることが、身に蓄えることが、
そして同胞に知らしめることが、必要なんじゃないかと思う。
でも今の日本舞踊界はハッキリいって腐りきってるので、みんなに自慢できない。
くっそう。そのへんのことを、今度しっかり書いてみたい。興味ない人多いだろうけど、ごめんなさい。
これは日本人として生きている私の、「義憤」だとすら思っている。


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