今ひとたびの植草一秀

 イタ、イタタタタタ……痛いよっ、痛すぎる!!
と、突然何をイチビっているかというと、先日電車内のチカン行為で逮捕された
政治経済学者の植草一秀容疑者についてです。
現在も蒲田署でクサいメシ食ってるようですが、まーたも無実を主張。
自身が経営する会社のHP内で「必ず疑いを晴らし無実を明かすことができると確信」と
書いてあるのを読んでわたしゃもう……。
いや、ひょっとしたら人間の想像力の限界に挑戦してるのかしらん。
どこまでも希望を捨てない少年十字軍のような精神にチャレンジしてるのかしらん。
まあ彼が無実になる確率って、私がミス・ユニバースに選ばれる可能性より低いと思うけどね。
ああ、なんで私はこんなに怒ってるんだろうか!?


 以前私は、この人をある種の感慨を持ってみていたのだ。
ああ、もうどうにもこうにも普通の性行為じゃダメな人なんだなあ、
あそこまで知力・社会力があっても抑えられない衝動っていかなるものか。
一度火がつくと、まるっきり損得勘定抜きになってしまう、自分の中にある凶暴なまでの性欲求……。
 そんなものを秘めていると気づいてしまった彼。そういう人間なんだと思いながら生きてきた
彼の来し方を思うと、私は(被害者の方は本当に許せないと思うだろうし、お気の毒と思うけど)
なんだかやるせない気分になってしまったのだ。犯罪行為で欲求を満たした後の、性欲を吐き出した後の
虚無感と恐怖感に対して、彼はどんな気持ちで日々を過ごしてきたのだろうか。
それは最高に興奮する満足感と、最低に消沈する絶望感とが裏腹な、
常人には予想もつかないほどの精神的ジェットコースターを毎日味わってきたのではないだろうか。
ある意味、地獄を歩いてきた人なのかもしれない――――などという憶測から。


 でもね、ダメだこりゃ。今回の「私は潔白」コメントでわかった。
この人は自分のそういう性癖にキチンと向かい合っていない。
ものすごく自己中心的に、セルフィッシュに、自分と欲求を切り離して考えているのだ。
「エリートの僕がそんなことするはずない」「そんな汚らしい行為を僕がするわけない」
まったく都合よく、欺瞞に満ちた考え方でもって2重人格的に
「チカンでしか興奮しない自分」を別人格にしちゃって、精神バランスをとっていたのだろう。
性衝動に走っているときの自分は自分じゃない、酒が入ると出てきてしまう自分なんだ、
本当の僕を押しのけて現れる植草αがやってること……それは僕じゃないから僕のせいじゃない……。
酔っ払ってようがドラッグやってようが自分の責任、という基本的センスからない人なのだ。
犯罪行為を犯してまで欲求を満たすという「性の魔界」に身を投じた覚悟も何もないのだ。
セックス、という人間の基本欲求を満たすために俺は、十字架を背負う覚悟があるんだ!
という悲壮な決意ぐらいあれば、まだこの人存在意義が犯罪学的にはあるのにねえ。
みっともないったらありゃしないな、ちょっと憐憫感情を持ってた自分がバッカみたい。
(繰り返しますが彼の行為を肯定する気持ちは微塵もありませんよ)


 なーどと死者に鞭打つような無駄なことを長々書いてしまいました、
私みたいなチンピラブログに「社会的制裁」なんて権威あるわけもないけど、
誰が書いてもOKなスタンスの悪口、というか批判って一番嫌いなんですけどねえ……あはは。
 最後にもうひとつ蛇足。彼の行為って、このエイズ時代における安易なセックスと似通ったものを感じてしまう。
頭では危険だと分かってるけど、「まあいっか」という気持ちでゴムをつけない。相手もナマを許しちゃう。
この状態って、その瞬間だけ植草センス同様、目をそらしているのだ。自分を欺いているのだ。
それは自分に対しても、セックスに対しても、相手に対してもキチンと向き合ってないのと一緒なんじゃないか。
そんなセックスってたいして自分を満たしてくれるモンじゃないと思う。
こんなことから、相手を次々に求めたり、いい交際ができず、いい恋愛もできないという
「負の輪廻」にも繋がっていくんじゃないだろうか。
うっわー今日の私アクティビストというか教育啓蒙者みたい(笑)。
植草一秀からこんなところに考えが飛ぶとは自分でも思いませんでした。長々粋じゃないですねえ、
今日はこのへんで。スタコラサッサ。あー恥ずかし。


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