「もつ」女・菊池桃子 ―次世代小百合!?―

ぼぉーい〜♪

 今日のはなまるマーケット(TBS系)、
岡江久美子が休みでもとってんでしょうか、
MCに「菊池桃子」が座っててチョイ驚く。
 うーーーーーーーーーん…………なんという「もつ」女だ! すごい。
まさかここまでタレントとして生き残れるとは……見抜けなかった。
「♪木漏れ日が〜」とか歌ってた約20年前のアイドル時代、
『パンツの穴』だの『テラ戦士BOY』だのの映画で「ただ上目遣いにはじらう」という演技のみを披露していた頃と、
やってることがまーーーったく変わらないんだもの。その芸風で押し通すパワーにひったすら驚嘆してしまう。
そしてそれに「無理」がないところが……たいしたもんだ。
 MCといっても周囲の薬丸やら、後輩であるタレントたちが庇護し、
桃子本人はただ力を抜いて「アハッ」と微笑むだけ。それで許されちゃう。
そしてそれで「痛い」感じがしなっいてーのは……ひょっとしてこの人、すごい大物なんじゃなかろうか。
「38歳」「子供たくさん」「主人はイマイチ売れないゴルファー」「義母はかまきり」などという(ホント失礼だが)
プラス要素とはいえないファクターもなんのその、強い自浄能力で見るものに
それらのマイナス要素を忘れさせてしまう菊池桃子。ひょっとしてひょっとすると、
八千草薫」「吉永小百合」を頂点とする「日本いつまでたっても清純派女優界」の次世代のホープなんじゃ
なかろうか。バカか俺は。いやしかし、薫や小百合は本業の女優としての代表作あればこそ、
残像を売るような虚業(=CMとかのイメージを売る商売ね)もこなしていける、という面が成立してきたと思うが、
最初から「イメージ商売」だけで生き残ってしまうというのが、「桃子的」な新しいところだ。


 私は今日の「はなまる」で最後の最後、桃子を抜くカメラの目線の「優しさ」にビックリしたのだ。
 カメラというものは、カメラマンが被写体をどう思っているか如実にあらわしてしまう恐ろしい道具だ。
どうでもいい、好きだ、嫌いだ……そこをいかに抑えたり、思いっきり表すか、どうでもよくても、
ある程度冷静に撮れるか撮れないか、そういった感情のバランスを仕事によってうまく配分できるか否かが、
カメラマンの「腕」を表すバロメーターだと思っている。まあそのいい悪いは別として、
今日のカメラマンは完全に桃子のことが「かわいいなぁ、綺麗だなぁ」という大好き目線で
撮っていたに相違ない。
 これって、多分に桃子が女優として生きてこなかったことが大きいのかなあ、
と思ったのですね、私は。多分世の中の「桃子ニーズ」を生み出している男たちもそうなんだろう。
 もし彼女が、女優として頑張って、自分の生活も報道に追われつつ、いろんな役にぶつかってきた
人生を歩んでいたら、38歳という年齢からしてファンの見たくないようなこともやらざるを得なかっただろう。
 そういった人生の陰の部分をまったく味わうことなく、「菊池桃子的」なもの
(フワッとした長い髪、クリッとしたタレ目、かぼそい声、ふくよかそうな感じ……)を愛する男たちは
生きてこれたんだよなあ。これは小百合ファンにも薫ファンにも味わえなかった重畳だろう。
そこが、根強い桃子人気の根源なんじゃないかと思ったりするわけですね。朝から何を考えてるんだ俺は……。
 ああ、大阪歌舞伎のこと書こうと思ったのにまた逸してしまった。これから東京国際映画祭に行ってきます。
嵐の日ですが、皆様良い一日を!


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