スライドする人々

武蔵美出身だもの、当然か

 現在発売中の雑誌「Pen」で、公開中の映画『クリムト』が紹介されている。
 その推薦文を書いてるのが「城戸真亜子」さん。なんと肩書きが「洋画家」オンリーになっているので軽く驚いてしまった。いったい、いつから「女優」の肩書きを捨てたのであろうか?


 こんなふうに、知らずのうちに「スライドする人々」というのが結構いて驚かされる。


 本業よりも面白いものが見つかってしまったのだろうか。それとも、本業に限界を感じてしまったのだろうか。その理由は本人しか分からないのだけれど、「ある晴れた朝突然に……」的に露出上で肩書きが変わっていると、不思議にドラマティック。
 その人にしてみれば、満を持してシフトチェンジしてるつもりなのかもしれない。でも受け手側からすると「今までのキャリアをふいにしてまでなぜ……?」という下世話な興味心がわいてしまうのも当然だろう。
(まあ城戸さんの場合は女優時代からズーッと絵画ネタを披露されていたからそんなに突然感、ドロップアウト感は漂わなかったけれど)
 今日は、そんなスライドしちゃった人々をちょっと列記してみたい。

 
 やはりこのラインで私が一番驚いた人は「浜美枝」さんですね。「ボンドガール」と呼ばれてはや40年ぐらい経ってらっしゃると思うが、現在の肩書きはなんと「農政ジャーナリスト」。「おおーすごい」と一発で思わせるが、実態はなんなのかまったく分からない仰々しさが素晴らしい。いや、普通に農水省のシンポジウムとかの常連のようです。アクティビスト、というラインに行かれた方の代表でしょうね。
 それから最近「大人のウォーカー」という雑誌の11月号別冊付録に元女優の「池波志乃」さんが出てらした。懐かしいなあ。女優時代は、いっつも激しくエモンをお抜きになっていたものだ。
(私はこの人が画面に出てくるたび「いつもより余計に抜いております!」という合いの手をいれずにはおれなかった……)
 そう、「しっぽりとした和服美人」というイメージだったが、この雑誌に載っている最近のお写真は「キツめの茶髪+豹柄のカットソー」といういでたち。なんていうか……「30年後の倖田來未」という感じ。いやマジで。
 そしてなんと肩書きは「エッセイスト」! ちょっと調べてみましたところ84年に自伝的エッセイを書いてらっしゃるんですね。その名も「いい女でいるのも肩がこる」(主婦と生活社)。
 ちなみに今は沖縄在住だそうです。秋吉久美子宮本亜門池波志乃を誘い込み、住まわせてしまう沖縄。ざわわ……なんだか沖縄イメージが変わってきました。


 早くも脱線しまくりですね、うーんあと誰だろ。「鮎川いずみ」さんなんかも見なくなったなあと思っていたら、現在「実業家」として化粧品販売をされていらっしゃいます。
 その名も「リッチラメラ」(http://www.rich-lamella.com/company.html)究極の高保湿化粧品だそう。結構「仕事人シリーズ」の彼女好きだったのになあ、ひかる一平といつもコンビ組んでてね。女優辞められたなんて、ちょっと寂しい。
 それから「川口晶」さんという女優、皆さん覚えておいででしょうか。そう、あの名作『犬神家の一族』で気が狂っちゃって、蛙片手に沼地をさまよう女優さん。川口浩探検隊長の妹御さんでも
あります。
 あの方何と今は「陶芸家」なんだそうで、「国重晶」の名前で陶芸活動してらっしゃるとか。ネットで見たら結構クリスマスツリーなんかをモチーフにした可愛い作品なんかを作ってました。でもその横には母堂・三益愛子さんのデスマスクも並べられて。芸術って奥が深い……。
 まぁいろいろいらっしゃいますね、キリがないので今日はここまで。これまたやります。



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