「先生はやってますけどね」――猪瀬直樹ほか最近のテレビ雑記

hakuouatsushi2006-12-14

 ギャーッ! 
 嫌ですねえ……ああ、本当にゾーッとしてしまいました、先ほどの「ワイド! スクランブル」(テレビ朝日系列)。
 佐々木正洋アナが東大生に関する新聞記事を紹介した後、ゲストコメンテーターの猪瀬直樹
「猪瀬さんは東大卒でしたっけ?」
 と尋ねたところ
「いえ……と違いますよ」
 明らかに不快な面持ちで答えたのち、慌てて謝罪する佐々木アナを見つめながら、おもむろに
「先生はしてますけどね」
 こう仰ったのだ!


 その声がねえ……。その表情がねえ……。コンプレックスというか、功名心というか、自己顕示欲というか……一瞬にして「心底(しんてい)見えたッ!」という感じ。
 なんちゅうか、ただ、品がないのだ。


  そういうのって、人が言ってくれることであって、自分から言うようなもんじゃないでしょう。本当に凄い人ってのは、見栄なんて張らないものだ。黙ってたってキャリアやら実績なんて、おのずと評価してもらえるしね。それに彼自身、少なからずご立派なキャリアを築き、作品を生み出してこられたんじゃあないか。
 なのにねえ……。慌てふためき謝ってCMに行こうとする佐々木アナの声を遮って「センセイしてるけどね」と言っちゃうそのセンス、神経……ああ、ウンザリ! 
 こういうのこそ「負け犬」根性ってなもんじゃなかろうか。(今の彼の状態や仕事が負け犬、ってことじゃないですよ。「負け犬根性」というメンタルな部分をさしてるんですからね。読解力のない人がたまーに勘違いなこといってくるので一応転ばぬ先の杖) 


 この手のオジサンって世間にイーーーーーッパイいるよなあ。東大卒じゃないのに「東大ですか?」 と、しかもテレビというメディアで尋ねられたということは、思いっきり「顔を潰された」ことだったんでしょうね。
 あーあ……さもしいなあ。どうしてそういうときに鷹揚に構えられないんだろう。そのほうがよっぽど素敵じゃないか。「僕は信州大学の卒業ですよ」とサラッと言ってくれりゃあ、人格的にイメージアップっちゅうもんじゃなかろうか。まあこの方、政界・官僚関係でよっぽど「鉄門人脈」の強さ、因循さを目の当たりにしてきているんでしょうね、そこでイヤーな思いとかも随分なさったのかもしれない。まあ推測ですが。
 ちなみに猪瀬センセイは客員教授だそうです。


●追記1
 私は朝起きた瞬間にテレビをつけるのだけれど、寝ぼけマナコでぼんやりしてれば低いダミ声が聞こえてきて、「一体どこのオカマが朝から……まだマツコ・デラックス出演の「ピンポン!」の時間じゃないだろう……???」と訝しんでれば声の主はなんと「MEGUMI」。完全にカルーセル麻紀クラスのダミッぷりであと少しで江波杏子クラス。いったいどうしたというのか……単なる風邪ならいいが。
 ってこの会見、ジャニーズの三宅健が主演の舞台の製作発表だったのだけれど、他局様々にこの会見をMEGUMI寄りでニュースにしたり、共演の石田ひかりを「2児のママ」として綺麗なお母さん的ニュースにしたりと、三宅単独のニュースとしては扱っていなかったのが物悲しかった。
 27歳というのが信じられないほど未だに少年顔の彼だが、レポーターがMEGUMIに「今日も随分さらけだした衣装ですね」みたいなことを訊くやいなや「くだらないですね」と言ったのが印象的だった。結構シニカルなことことハッキリ言っちゃうんだね、なかなか好漢ではなかろうか。
 童顔で損をするかもしれないが、大人の役者に育ってほしい。ジャニーズが大量生産する潜在的な「失業青年俳優くずれ」を見せられるのはもうたくさんだ。


●追記2
 歌舞伎界のドンにして松竹の会長、永山武臣さんが亡くなった。
 彼の偉業や功績は様々でしょうが、何よりも、もうだーれも歌舞伎の大名題に好き勝手というとおかしいが、キチンとした進言を出来る人がこれでいなくなったのだなあ、と思う。
 そしてひょっとすると、これで歌舞伎は松竹の専有物という状態も徐々に崩れていくのかもしれない。そう、それも遠い話ではないだろう。いままで襲名披露の口上、その枕詞といえばかならず「松竹・永山会長をはじめご贔屓いずれもさまのご後援を頂きまして……」というのが聞けなくなったのだなあ。合掌。




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