傑作「顔面相似形」そして御愛顧のお礼

謹賀新年

 いやー素ッ晴らしいですよ現在発売中の週刊文春新年特大号、「帰ってきた顔面相似形2007」という冒頭の特集に思いっきり笑わせて頂きました。簡単に言って「そっくりさん」写真を並べているだけなんですが、その写真のセレクトのなんという底意地の悪さ! 人間誰しもド間抜けな表情やドブサイクに写っちゃう一瞬というのがあるもんだ。それはどんな美男美女でもありうることだと思う。その、「たまたま撮れちゃったんであろうヒッドイ表情の一瞬」をバンバン掲載しちゃってるんだこれが。私読んでて爆笑しながらも「非情」という二文字が脳裏に……こんなもん掲載されてもなお強く生きていかねばならぬ「有名人」という人種、やっぱタダモンじゃないんですよねえ。(このあまりにも「ムゴい一瞬」写真系の最高傑作は片山さつきさんですね、どうかお願いだから見てみてほしい。私がもしこんなことされたら蒸発しちゃうかもしれない)
また「よくみつけてきたなぁ……」と溜息出ちゃうほど同じ角度、同じ向き同じポーズの写真をそろえた仕上がりは最早名人芸の域。たいして似てないのに同じ格好してるとなんか同じに見えるもんですね。浅田真央ちゃんなんてひどい比べられようですよ、笑っちゃうけど。そのほか荒川静香伊藤英明あたりは出色の出来。似てるわマジで。誰に似てるかはあえて書きませんが……この小意地の悪さったらないですよ、私は電車の中で読んで後悔してしまったほど。清水ミチコのネタが好きな人ならきっと楽しめると思う。

 と、軽いネタでお茶を濁してますが今日で2006年も終わりですね。今年はいろいろなことがあったので特に「早かったなあ!」とは思わないなあ。ニュージーランドに初めて取材で行ったり、サラリーマンを辞めて完全にフリーランスになったり、3週間ぐらい体を壊して入院してしまったり、署名原稿での連載を初めてもたせてもらったり、週刊現代の食グラビアをやらせて頂いたり……目まぐるしいぐらい色々なことがありました。これを将来にさらにつなげていけるよう、来年も切磋琢磨いたします。私の文章を好いてここへ度々遊びに来てくださる皆さん、本当にありがとうございます。メッセやら頂いたり、折々に感想をくださるお馴染みの皆さん、本当に嬉しく、はげみになります。あなたがたに飽きられないように書き続けますので、どうぞ来年もご贔屓くださいね。
 それでは皆様、どうぞ良いお年をお迎えください! 来年がみんなにとって素晴らしい年になりますように。


白央篤司


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○日曜恒例・自分のための一週間のメモ記録


月曜:前日、クリスマスイブに入った四谷のスペイン料理屋のアルバイトから引き続いて朝まで忘年会。オーナー夫妻とアルバイトの面々。四谷という町は終電後などほっとんど人のいない閑散具合だが、営業中はそれなりに混んで驚いた。カップル、というよりも仕事仲間、ご夫婦、といった風情が多いのだけれど。6千円前後で美味しいものを食べれる店が少ないのだろうなあ。その後夕方から最近知り合ったヘアメイクKさんのクリスマスパーティへ。シャンパン(ポメリー)を開けて「あまおう」(苺)を食べて、うーんザッツ・クリスマス。メインディッシュは野菜たっぷり熱々お鍋。うーんザッツ・ジャパニーズ。日本らしいクリスマスでした。
火曜:昨日の夜から雷鳴とどろく大荒れ模様。そしてこの日もざんざん降りの冬の雨。あなた悲しい北の宿。違う。ピザなんかとって過ごす怠惰な一日……それもまたよし。佐々木倫子の「Heaven」やらナンシー関吉田豪などを読み返す。
水曜:草笛光子自伝「光子の扉を開けて」を読む。なんと一時開演の舞台の折一時に起きたことがあると知り驚く。そして夕方はまたスペイン料理屋のバイト。
木曜:今年最後のお仕事。神保町のO社に打ち合わせ兼ご挨拶へ。映画・演劇専門の古本屋、お気に入りの矢口書店へ寄って物色。しかしどーして本屋に入るとお手洗いに行きたくなるのだろう。シャーリー・マックレーンの自伝と映画評論家の渡辺保子さんの本を購入。他にもほしい本があったが涙を呑んで諦める。その後渋谷に移動、今年最後の「ヴィノスやまざき」へ。ポール・エラルドの美しいロゼが印象的。その後井の頭のバーにてアルバイト。いきなり昔の恋人Tがやってきて笑う。
金曜:朝から家のことをバタバタと。夕方から忘年会ふたつ。いつもご贔屓にしてくださるK社時代からのつきあい、実業家のI氏と目白の「天作」へ。隣は「田の字」というおでん屋さんで、そこは母親、天ぷらは娘さんがやっている。I氏は顔なので天ぷら屋にいてもおでんを持ってこさせる荒業なども使えて、一度で二度美味しい。I氏は珍しくあまり酔わなかったようだ。その後新宿御苑のこちらも色々勉強させてくださるイタリアン「タベルナ・ロッサーナ」のパーティへ。ソムリエの原品真一さんが辞められるということでのさよならパーティ。美味しいワインを教えていただきありがとうございました。
土曜:日舞の師匠宅へ行きご挨拶。人形町「おおいし」にて食事をご馳走になる。ありがとうございました。ここは古い割烹で気さくな雰囲気だがとても美味しい。結構な値段もするけれど。里芋の煮物がビックリするぐらい美味しい。これが里芋なら今まで食べてたものは何だったんだー!? と、「美味しんぼ」定番の表現を使いたくなるぐらい。ああ仕合わせ……などと思っていると本家の家元一家もやってきて驚く。当然会食……緊張はしないけど、ビックリ。
日曜:友人のグラフィック・デザイナーI氏の家で年越しパーティ。お土産はランソンのシャンパン。料理上手のKH氏が手作りおせちをもってくる。カウントダウンにのせて丁度いいタイミングでシャンパンを開け鳴らしいい気分。今年もどうぞよろしく。2時ぐらいに帰宅。朝までドンチャンやらないのも年取った証拠。これって……大人(笑)?