小菅優というピアニスト
先日「トップランナー」を見ていてはじめて知ったのですが、小菅優というピアニストは素晴らしいですねえ! うーんすごいなあ、うちのヘッポコ・テレビの悪い音でも聞いていて楽しく、嬉しく、ウットリとしてしまった。
モーツァルトのソナタ第10番を弾いていたが、「妙なる音楽」ってこーいうのをいうんでしょうね。小鹿が野を跳ね回るような躍動感、自然な喜びが最初のフレーズからフワッと現れる。モーツァルトって、音楽自体が綺麗で完全すぎて、そこで迷路になっちゃう人多いんだよなあ。自然に「わぁきれいこの音楽」という気持ちを大事にしつつ、プロとして音楽を手中に入れて演奏する……そういう高度なことをこの人はやりのけていた。なーんて評論家ぶっちゃって。あははー似合いませんね。もうひとつ、ショパンの遺作ノクターンを弾いていたが、こちらは美しい音色を紡ごうと専心するあまり、メロディの流れを損ねているきらいがあって残念。この人のマズルカが聞いてみたいなあ。クラシック好きの人にはもうお馴染みの有名人なのかも、ですが一聴の価値あり、ぜひ聴いてみてほしい。
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