DOZENS OF 職業名

才女といえばこのかた

 世の中にはいろーんな職業の人がいるもんですね。というよりも、いろんな「職業名」っちゅうもんがあるんだなあ。なんでそんなこと言い出してるかというと、先日「AERA」を読んでいたら「仕事とセックスの間」という本の広告が載ってたんですわ。その著者欄にはサラッとゴシック体で「藤田珠里(AERA セックス担当記者)」なる文字が。
 えええええそんな担当あるもんなの!? うーん「内外タイムス」とかなら納得だけど……この人電話とか編集部にかかってきたら「はい、セックス担当藤田です」とか言うもんなんだろうか。「デリヘル嬢怪死事件」とかいうニュースが流れてきたらデスクに「おい、藤田飛べ!」とか言われちゃうんだろうか。これが「太陽に吠えろ」だったらやっぱり「おいセックス、メシでも食うか」とか山村刑事(露口茂)に言われちゃうもんなんだろうか……はい、冗談です。多分ジェンダーとか性差社会について考えている人なんでしょうけどね。うーんこれだけのネタで押したなあ。実の母・フジエも読んでいるというのに何を書いているんでしょう私は。
 まあその他にも結構面白い「肩書き」っちゅうもんはあるわけで。先日「文藝春秋」の二月号を読んでいたら、一部で「フランシーヌの場合」を歌った新谷のり子さんに激似といわれている佐伯チズさんが載っていた。で、その肩書きがなんとも直球ですよ、そう「美肌師」! 美肌師・チズ……美容師がいるんだから美肌師がいたってそりゃ構わないが、なーんかちょっぴり渡世ものっていうか……裏社会っぽいっていうか……団鬼六っぽいっ感じがしてしまう(笑)。「美肌師」って3文字の漢字ならびが……なんとも任侠っぽく思えちゃうんですね(私だけでしょうが)。そう、チズが着流しにかた膝ついて、半分もろ肌でさらしを巻いて「女一匹、ゲランやディオール回りに回って流れついた美肌渡世、このテクだけで渡り切ってみせやしょう」とか啖呵きってるようなイメージが脳裏に……あのベリーショートもまさにピッタリ! と、最近稀なぐらい妄想が止まりませんが、世の中にはいろんな職業名があるもんですね。先日ネタにした
「ハッピースピリチュアルメイクアップアーティスト」(私が知る限り最長の職業名・http://d.hatena.ne.jp/hakuouatsushi/20070205に詳細アリ)というのも結構すごいし、最近は世間中から「もうどうだっていいやね、楽しませて!」というコンセンサスを得るに至った叶姉妹の「トータルライフアドバイザー」も素晴らしい和製英語だと思う。やったもん勝ちですねこの業界。なんだかキリがありませんが、最後にちょっと逆というか、変わった職業名小咄を紹介して今日はオシマイ。かつて雑誌「VOGUE」の女優大特集で檀ふみさんが語られたお言葉です。
「檀さん、女優として気をつけていることはなんですか?」
「肩書きに『エッセイスト』と書かれないようにすることです」
おあとがよろしいようで。


<参考資料>
 
佐伯さんと新谷さん。


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