映画 『13 ザメッティ』

すごいよ!!!

 うわーすごいすごい、すっごいなあ! ああ私は今コーフンしている!! ものすごく面白い、というか衝撃的というか刺激的というか、冷静に言葉なんか選んじゃいられない! とにもかくにもこんな映画的カタルシスを味わったのは久しぶりだーーーっ!! うーんR・シュトラウスの歌曲に「Wir beide wollen springen」(僕らは躍りだしたい気持ちだ)という曲があるが、まさにそんな感じ。ちっちゃい子供が浮かれちゃうと何故かピョンピョンしちゃうでしょ、あんな気分なんだよ。
 何を言ってるか全然わからないでしょうが、今日観てきた試写『13 ザメッティ』があんまりにもよかったので、もうどーにもこーにも言いたくって喋りたくってさ。どういう映画かって? はい、警告します。


「この映画は絶対に、予備知識を一切持たず観たほうが100倍楽しいぞ!」


 あーはじめてこんな大きな文字使っちゃいました、恥ずかしい。でも絶対これは本当だ、信じてほしい。でもご丁寧にねえ……チラシにこの映画の核となるべき設定がほっとんど載っちゃってるのだ。ダメだ! バカだ!! なんにもストーりー知らないで観てほしいんだよお願いだよ頼むよッ!!! うーん金持ちなら「つまんねえって奴は俺が金返してやる!」って言いたいぐらいなんだから。そう、このブログ観て「行ってみようかな」と思った人、絶対にチラシやHPなど粗筋読んじゃダメですよ! 最初20分ぐらいは退屈かもだが、あとの展開部での衝撃が全然違う。信じてくれ頼む! 私は試写で絶対にチラシもプレスも開映前に読まない主義なんだが、こんなにもそれが助かったことはない。とにかく、何も知るな!
 ってーのも余りに乱暴ってもんですよね。ちょっとだけ書くけど、ヒッチコック的「巻き込まれ」ストーリーが好きな人、初期のデ・パルマ的ショックが好きな人なら絶対気に入るんじゃないかと思うよ。  
 屋根を治してる職人が、その家の主人に来た手紙を盗んでしまう。その中にはチケットが入っており、金儲けになりそうな匂いがした。困窮している彼はついそのチケット奪いそして……! とこんな感じ。想像通りトンでもない苦境に彼は立たされる……彼が直面する「シチュエーション」がとにもかくにもビックラこくよ! 「退屈だなあ〜なんかハラハラドキドキするようなことないのお」とかのび太くんみたいなこと言ってる奴は是非劇場に行くべきだ。絶対に映画館で観たほうがいい! と、珍しく絶賛。細かいところで褒めたくなっちゃうようなディテールいっぱいあるけれど、とにかく「何も知らずに観ろ!」それしか言えない映画です。
 あ、「人ひとりの命は地球より重い!」とか恥ずかしくもなく言えるセンスの人は観ないほうがいい。「子供」の映画じゃないからね。

●追記1
と、コーフンしたから勢いで感想述べてしまいましたがなんとこれ「4月公開作」なんですよね、アッハハハハ! すいません「おー観てみようか」なーんてもし思った方いたらごめんなさい! また近くなったら是非。でもあらすじそれまでに読まないほうがいいぞーーー!


●追記2
昨日「黒川紀章展」とかミロの絵について書くとか言ってましたが、この映画のコーフンがそんなものどこかへ吹き飛ばしちゃいました。うーんもうどうでもいいなあ(笑)。いや、一応書いておくか。
 たまに「ベンガル」に見える黒川紀章さんですが、現在国立新美術館でやってる「黒川紀章展」、なんと入場無料という太っ腹です。もちろん観てきましたとも(「異邦人たちのパリ」のついでに)。全編通じてかなりな「マンセー自分!」的展示、完全にその毒気にやられちゃいましたね、私。「建築とはこうすべきだ!」「こうなのだー!」という押しの一手で貼られる作品・写真の数々……懐かしの「荒瀬のがぶり寄り」なんか思い出したりして。奥様の若尾文子さんとオープニング・セレモニーでしょうか、仲睦まじく寄り添っておられる写真なんかもあったり。ああどうでもいい。なんの感想にもなってませんね。年表やら略歴には数え切れないぐらいの受賞・褒章の列記が……あんたは偉い。素敵な展示会ですよ!
<参考資料>
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