一週間の行動雑記

西野いわく「邪魔だ」

 こんにちは、チュートリアルの徳井と生年月日がまーったく一緒だということを知って軽く驚いている白央篤司です。いやーやっぱりこの日って美形が多く生まれた日なんでしょうかね、はい冗談です。昔「この日に生まれた人ってどんな人がいるんだろう?」と軽くネットで検索したことがあるんですが……わたしゃめまい起こしそうになりましたね。すごいですよ「チャールズ・チャップリン」「坂上二郎」「団しん也」「伊那かっぺい」「なぎら健壱」……と続いて白央篤司、というとまあ友人たちがゲラゲラ笑うこと笑うこと。とある友人は「その全員に少しずつ芸風がかぶっている」などと言いやがって。いや光栄なんですけどね。私、これから山高帽かぶって「飛びます飛びます!」とか言いながら外タレの物真似を居酒屋とかでやればいいのでしょうか……なんでやねん。さあ前説はこのぐらいにして日曜恒例・一週間の行動雑記。


月曜:新宿文化会館そばの「サンサール」でランチ。ここはインド料理とネパールのご飯が食べられる。辛いけれどあっさりしていて、日本人好みの味つけ。なぜかどーしても『八つ墓村』『復讐するは我にあり』が観たくなり借りてくる。新宿駅前のツタヤまで歩き、そこから家まで徒歩。結構な散歩だ。実家から食料やらなんやら「愛のお届けパック」がやってくる。母・フジエから「おなぐさみ」だろうかチョコレートが入っている。今年32歳にもなる男が母親からチョコレートを送ってもらうの図……ひょっとして世間的には相当ヤバい絵柄じゃないだろうか。しかもまたそれが美味かったんだ。今じゃ田舎でも結構美味い生チョコなんて売ってるもんなんですね。なんだかバレンタインなんてどーでもよかったけど、こうなったら意地でも誰から貰わなきゃと変なスイッチが入る。なんでだ。
 サンサールのランチ。野菜のカレーと日替わりチキンカレー。


火曜:『ハンニバル ライジング』の試写が有楽町マリオンにて。開映前にちょっとパンでも買おうかと思って三越に行けば、バレンタインデーの買い物に来た女の人で地下食品売り場はすさまじいことになっている。洪水、横溢、密集、芋洗い、ゲルニカ……といったわけのわからないワードが脳裏に。みんな同じような袋を5個も6個も手に提げて……「これはいったいどーいうリビドーに突き動かされたアクションなんだ!?」と思うと友人Kが面白い意見を。「女の子はさ、『あげる』っていうイベントとしてフツーに楽しんでるんだって。深い意味なんて考えてないよ」うーんそうなのかなあ。「日頃の感謝を形にするいい機会でもあるしねー、それに『あげるの好きな人』って多いよ」あ、納得。別にチョコだの恋愛だのじゃなく「人に何かあげる」ことが好きって人、確かに多いもんなあ。


水曜:友人のうまいもん好き、イガラシ嬢とランチ。八丁堀というところにはじめて降り立ったが、「霊岸島」という町名があるのには心底たまげてしまった。軽く調べてみたら徳川家光の時代に造られた人工の島で、当時霊岸上人という偉いお坊さんがそこに霊岸寺というお堂を建立したことからついた名前なんだとか。なんだ、血塗られたおどろおどろしい歴史でもあるのかと思ったけど、そーいうことじゃなさそう。その後京橋で『13ザメッテイ』の試写、傑作! 家に帰って漫画家・山田ミネコさんのインタビューを起こす。
 やっぱこの字面、怖いよ。


木曜:講談社で打ち合わせ。編集で友人のNさんにチョコを貰う。あはは、やっぱりフツーに嬉しいですね、ありがとう。イラストレーターでエッセイも達者な森優子さんというかたにインタビュー。インタレスティング! なんだかバタバタした日、夜は駆け込むようにティーヌンのトムヤムラーメンをパクチー大盛りにして食べる。その後知り合いのバーでヘルプ。
 学生の頃からの大好物! さほど辛くない。


金曜:食に関する素敵な本を2冊読んだ。石井好子さんの名著「東京の空の下オムレツのにおいは流れる」と色川武大さんの「喰いたい放題」、どちらもすばらしいエッセイ。サラッとしていて品格があって無駄がない。こういう文章をかけるように精進したい。夜は四谷のスペイン料理屋でバイト。ほうれん草のカレーにトンカツのまかない、ああ……ここでアルバイトして本当によかった。手前味噌だがうちの料理は本当に美味い。今週もその後オーナーに飲みに連れて行ってもらった……早く出世しますから待っててね、オーナー。2軒はしごして徒歩で帰宅。



土曜:人形町日舞の稽古。おとなしく帰り、煮込みなどつくってみる。銀座の松屋、地下一階にコダマという肉屋があるのだが、そこで売っているソーセージは実にうまい。大き目の白ソーセージと玉ねぎ、人参、そして冷凍してあったハンバーグのたねを一緒にトマトスープで煮込んで即席ポトフ。あったまるね。夜は14年ぶりぐらいにマリリン・モンローの『紳士は金髪がお好き』を見る。脚本の巧みなこと、そしてマリリンのワードローブの美しさに唸る。


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<参考資料>
 
懐かしの団しん也。いまではすーっかり聞かれなくなった「ヴォードビリアン」という職業名だったような……。