ハーフの歌舞伎役者

このポーズの元祖は誰?

(13日の日記をこちらにゆえあって移動しました)

 先日、歌舞伎座に行ったらロビーに「寺島しのぶ&ローラン・グナシア氏」がいた。一瞬、厚かましさ全開でへばりつき「シングリッシュなるものは一体どーいう言語なのか」この眼この耳で調査したい欲求に駆られたが、さすがに下衆すぎるかと思いやめました。ああ須藤甚一郎への道は遠い……なりたかないけど。あ、ちなみに「エブリタイムキス」もしてらっしゃいませんでした。しのぶの嘘つきめッ!


 さて、この「しのぶ結婚」ニュースに関する私の興味はふたつ。ひとつ目は「しのぶはシングリッシュが『シンガポールで使われてる英語の俗称』ということは知っていたのだろうか」ということ。
 「え? シンガポールとあなた達と何の関係が?」と思わせておいて「心グリッシュだよーん」というオチなのか、それとも単なる語呂合わせなのか。どっちだっていいじゃねえか。そしてふたつ目。
 「ハーフの歌舞伎役者」しのぶが男の子が生まれたら歌舞伎役者にしたい、みたいなこといってましたね。それに対し各局のコメンテーターが「歌舞伎役者でハーフってどうよ」みたいなことを言ってる人がいたが、実際に過去、超名優クラスの人がいたんだよね。昭和初期に活躍した15世市村羽左衛門、この人はフランス人と日本人のハーフだった、というのが現在では定説になっている。それはそれは美男子だったようで、今でもその面影を知る私の日舞の師匠などは(おんとし73歳)その色男ぶりを目を細めて語るほど。音羽屋(しのぶの父・尾上菊五郎家の屋号)に眉目秀麗な役者が誕生する日も近いかもしれない。


〇追記
ちなみに、15世市村羽左衛門の孫が現在の中村富十郎天王寺屋)、義理の曾孫筋にあたるのが中村翫雀扇雀兄弟。