最近の映画・芸能メモ雑記

『浮雲』より

“友達は「電車で刺身を食う女子高生」を目撃したって”
 昨日のブログ「リンゴおばさん」を読んだ友人からこんな情報がッ! えええええ……本当なのだろうか。寿司ならまだ想像もつくが刺身……醤油とわさびはどうしたのだろうか。そんなに足の早いネタだったのだろうか。ああ……そして私はリンゴおばさんの向かいに、その女子高生を座らせてみたい。いったい二人はどう思うのだろうか。何も思いあわないものだろうか。そこが知りたい。と、完全に呟き前説ですが今日は最近の映画雑記をタラタラと。昨日はアキ・カウリスマキ監督の新作試写に行ってきました。


○『街のあかり』
「孤独」がテーマ、と語るカウリスマキ監督の新作。ハードな不幸が次々とやってくる青年、しかしそのイノセントな心の本質は揺るがない――というようなストーリー。ドストエフスキーの「白痴」に出てくるムイシュキンをちょっと思い出したが、7月7日公開ということなので、その頃この映画のことはまた書きます。ちょっとメモしておきたいのは別のこと。
 プレス資料にカウリスマキ監督の言葉で「映画史上最も冷酷な女、ジョゼフ・L・マンキウィッツ監督の『イブの総て』でアン・バクスター演じるイブ」とあってたまげる。あのイブって……そんな冷酷な女か!? キモ座りきってないツメの甘い女、という認識だったので……世の中的にはそんな「ファム・ファタール」と思われてんでしょうか?


名画座充実
今月はいいラインナップがそろってる! 映画館で見直したい、初見したい作品が多くて困っちゃうぐらいだ。ぜひ行かねば、と思ってるのをメモついでに書き出しておこう。
1:成瀬巳喜男特集@早稲田松竹 作品/「浮雲」(トップ画像参照、俳優は高峰秀子森雅之。あまりにも絵画的なその構図、最高!)と「流れる」の二本立て。なんという豪華で贅沢なことだろう。
http://www.h4.dion.ne.jp/%7Ewsdsck/
2:フランソワ・トリュフォー特集@渋谷・シネマヴェーラ
http://www.cinemavera.com/index.html
3:アキ・カウリスマキ特集@ユーロスペース
http://www.eurospace.co.jp/


○『それでも生きる子供たちへ
エイズチルドレンや内戦の続く国や貧窮する国、犯罪をさせる親、――世界各国を舞台にあらゆる……「よく学びよく遊べ」などというスローガンからは程遠い子供が描かれる。七人の監督によるオムニバス、ただ単に「こんな可哀想な子供がいます」的メッセージに終わってしまうような凡作もあった。しかしそのテーマを活かしつつ、余情を感じさせる「作品」としてみせてくれたのがエミール・クストリッツァ、カティア・ルンドの両氏。子供のたくましさと(いい意味での)忘れっぽさを描きだして救いがある。スパイク・リーは立派だが、つら過ぎた。6月9日よりシネマライズにて。http://www.cinemarise.com/


○おくやみ
石立鉄男さん逝去、64歳。いろいろ各世代思い出あるでしょうが、私はなんといっても大映ドラマ「少女に何が起こったか」における悪い刑事、これが忘れられません。「薄汚ねえシンデレラ!」と乗り込んでくるお約束シーン、当時は主演の小泉今日子が可哀想で怒りに燃えたものだ。今調べたらこれ脚本・監督はなんと名匠・増村保造さんなんですね(単独じゃないが)、いいもの観てたんだなあ。それから石立さんは「わかめラーメン」のCMもやられていたような気がする。今ではトンと見かけないが、あの「具はほぼワカメだけ」という昭和なテイストが私は大好きだった。ご冥福をお祈りします。


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