男子アイドルの完全女子化・その一年後

持ちネタ

 このブログをはじめて良かったなあ、と思うことのひとつに、「去年の今日、何を考えていたのか」がパッと分かることだ。別にそんなこと分からなくてもいいのかもだが、たまにヘンな「シンクロニシティ」が起こって面白い。と、いうのも昨日私は川口市の売春斡旋高校生のことをネタにして「もはや女衒」と書いていたのだが、去年の今日も「女衒」という言葉を使って芸能ネタを書いていた。
亀梨和也をはじめとする「男子アイドル」のパブリシティ戦略が、ほぼ「女子アイドル」と同化してるなあ、ということを書いていた。今まで女にしてきたように、可愛い盛りを使い捨てのように露出させるやり方を「女衒のよう」と書いてました。そこで「淡谷のり子」復活を唱えて本当のご意見番がほしい、と書いているのが我ながら唐突だ。興味ある人はどうぞ読んでみて。笑 http://d.hatena.ne.jp/hakuouatsushi/20060710

 私は毎年7月になると女衒について考えるように出来ているのだろうか……。ま、そんなことはともかく、昨日テレビ東京を深夜見ていたら、いきなり男性同士のソフト……と、ここでなんて書いていいのか分からず往生してしまう。往生しまっせ! (好きなんだなあ、大木こだま・ひびき) いや簡単にいってですね、漫画や小説における「ボーイズ・ラブ」ってんですか、そのソフト実写版みたいな番組がはじまったんですよ。そのシチュエーションはこんな感じ。
 美大生同士がカップル。長身で長髪のイケメンがロクロを回してます。するとチビで高校生みたいなメガネ男子が「僕もやってみたいな」とウツボカズラに誘われる虫のように無防備に甘えます。「おいでよ」当然のごとく後ろから「ほら、こうやって手を添えて……」みたいなポージングに。「♪ポロロ〜ン」挿入されるピアノの音色。絡み合う指と腕。まわるロクロ。首筋に這う細い唇……きゃあああああ……! ってアホか俺は。フランス書院みたいな表現を午前中から書くとテンション上がりますね。(つうかロクロ教えあってそーいうムードに、っていう設定がオヤジだなあ。ボーイズラブってもっと「いまどき」感ぐらいはあるもんなんじゃないの? 確かに若い少年二人が演じていたが、私には「古谷一行×川島なお美」にみえてしまった)
 うーん、このシーンのことなんて言えばいいんでしょうね? なんか古い言葉しか出てこなくて、さっき詰まっちゃったのです。「ソフト・ポルノ」じゃないし……「エロティックなシーン」ってのも違うし。「軽い濡れ場」なんて言葉だと、高田美和とか畑中葉子の世界になっちゃうし……。古代には「B」なんて言葉もありましたが……「ソフトなH」とかかなあ。なんかいい表現あったら教えて下さい。別にいいけど。
 男子アイドルの存在、「可愛らしさ」の売りようが完全に女子のそれと同質化してるなあ、と私が考えてから一年。ここまできたのかよ男子アイドル、という感に堪えませんね。このCM中にも小池徹平?みたいな瞳ウルウルの可愛らしい少年が媚態を見せるだけ、みたいなDVDのCMが流されていた。表紙がすごい。完全に上目遣いで甘えまくったような表情。名作「ぼのぼの」における「いぢめる?」という書かれていないネームが私には見えましたね。美少年市場というのは既にここまで美少女と同化しているのか。だからなんだ、という話ではあるのだが。
 来年はどうなっているのだろう。こーいう瞳ウルウルみたいな少年たちが既に更なる若手から「年増」扱いされてたりするのだろうか。「『さとう珠緒』みたいなんだよ、ウザイ!」とか言っていじめられても尚、「プンプン!」とかやっちゃって笑いを取るような逞しい「元美少年お笑いキャラ」みたいなのが出現しているのだろうか。そしてそーいう痛い笑キャラによる「格付け」が出来てたりするのだろうか(言うまでもなく、テレ朝系「ロンドンハーツ」の人気番組ね)。さて一年後このブログを読みかえしている来年の白央よ、どうなってますかー?


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