「どんど晴れ」にモノ申す!

一度で名前読める人いるのか

 視聴率が20%超え、すごいなあ「どんど晴れ」! 私も熱心なファンでは全然ないが、ついつい最近の面白さにはチャンネルを合わせてしまう。人気もあいまってか、主役の比嘉愛未がどんどんヒロインらしく魅力的になってきているんですよ。失礼だが、最初は「なんちゅう愚鈍な!」と思ったが(ホント失礼だな)、上手さうんぬんを超えた存在感をつけたからたいしたもの。新人女優らしい「ひたむきさ」、そして演技に没頭していくうち役に「のった」、その感じが結実して、若い女優としての清潔な「華」が生まれている。朝の連続テレビドラマ小説ならではのマジックですね。そこを、ファンは楽しんでいるんじゃないだろうか。
 と、手放しで褒めてますが、今日はちょっと、かねてよりこのドラマに感じている些細な私の不満……というか疑問をちょっと。


 ていうか……(ホントに自分でもつまらないことと思って書きますが)あのさぁ、このドラマ見てると寒そうで仕方ないんだよね! 東北育ちとしては見ていてなんだか、底冷えしそうというか何というか、足の指先がしばれる思いだ。
 盛岡ってところは東北の太平洋側でも圧倒的な雪量を誇る地帯で、そりゃあ寒いところ。マンションでも灯油ストーブが許されて当たり前のところが多し、窓なんて2重だものね。なのにねえ、ここの旅館、木造っぽいのに防寒設備が甘いというか、ストーブもヒーターもちょろっとしかなくて……客凍りついてんじゃないかと心配になっちゃう。「当たり前じゃんセットなんだから」って言われちゃ「はい〜それま〜で〜ヨォ〜」なんですけどね。うーんでもねえ、イチイチ気になっちゃうんだなあ。
 昨日の放送でも、夜中に板べりのところでゴザ一枚敷いて宮本信子が座ってましたが、「それは苦行か!?」とすら思ってしまう。悟りでも開きたいのだろうか。あのよく出てくる仲居控え室も本当に寒そうだ。だって外雪降ってるんだもの。あ、細々うるさいが外で喋るシーンで息が白くないのも不自然。「どーしろっていうの!」という読者さんの声が聞こえてきそうですが、気になっちゃうんですよマジで。外からパッとストーブのガンガンきいた中に入ると、あったかいぞー。つい手をスリスリ、体もぶるっと震えて暖かさに嬉しくなるぞー。誰も嬉しそうじゃないんだもの。昨日も大女将の部屋に入る際、宮本信子は優雅に障子戸を閉めてましたが、あんなの「暖かさが逃げるよ、早くお閉め!」と怒られないかヒヤヒヤしてしまった。いや、宮本さんが憎いわけじゃないです(笑)。そーいう細かい演技が、ベテランをもってしてもノーケアだ、ということを言いたいだけで(逆にいうと、若手俳優にはそこまで求めてないってことでもある)。
「そんなの本筋に関係ないじゃん」はい、その通りです。小言ババアみたいですね。でもさあ、だったらフツーの気候のところの旅館にすりゃいいじゃん、って思うんだよね。雪国の老舗旅館って設定でしょう。そこに生きる人々の心を掴むなら、「寒さ」を理解する、表現するって重要なファクターじゃないのかなあ。多分今後「ああ、やっと春ねえ!」みたいな展開に絶対なると思うが、「長い、厳しい冬あってこそ春を想う」という東北人の心が分からなければ、また春の情景も嘘くさくなってしまうと思う。いやまあ、いいんですけどね。我ながら熱くなって自分でも驚く。


○追記
これこそどーでもいいが、木野花さんのナレーションは、あれでいいのか!? 私……はっきり書いちゃうけど上手いとまったく思えない。邪魔とすら思ってしまう。あの訛りは正しいのだろうか。なんか作為的なものを感じてしまうのだけれど……岩手の方、いらっしゃったらどうぞ感想教えて下さい。


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