シナプス中学生、浅野忠信、最近の記録雑記

ほどなく散って消えた

 近所の庭先、甕で育ててらっしゃる蓮の花があまりに綺麗で撮ってしまいました。うーん、誰が考え出したか知らないが、観音菩薩如来が鎮座まします台座のデザインに起用されたのも納得。本当に……何だかディヴァインな感じがあるもんなあ、きらきらしくも立派。濁る泥水からすーっと茎を伸ばし咲くその姿、そこに仏心を思った「いにしえびと」の感性。なんと豊かなことだろう。と、珍しくも清らかな気持ちになったのもホンのつかのま。そのすぐ10秒後にはいつものごとく、ヒジョーにバカバカしい妄想に私はいとも容易く囚われてしまっていた。
 で、何があったといえば本当にくっだらないこと。そこからすぐの小さなアパートの入り口に中学生と思しきゴマ団子みたいな男子が2〜3人たむろしている。私が近づくとキャッキャと笑いながら足早に去っていった。ん? なんだあいつら。と、見れば雑誌の束がくくられて無造作に捨てられてあるではないか。それらの背表紙には、ショッキングピンクの地に大きな文字で「モロ見え」だの「裏画像流出」だの「お宝撮影会」の文字が……。
 嗚呼……それらの文字は、思春期における少年たちのイマジネーションをどれほどに強く刺激したことでしょう。彼らの脳内シナプスは、あたかもエジプトはクフ王のピラミッド造成に携わった人夫たちの如く激しく働かされ、テンテコマイになっていたに違いありません。つーか、見たかったんだろうなあ。もって帰りたかったんだろうなあ。いや、あいつらは絶対また来る。間違いない。ちょっとして振り返ってみようと思ったが、やめた。


○駆け足で今週のものごと
1:オーラが違うとかカッコいいとか、手垢のついた表現では納まりきらないなあ。浅野忠信さんに仕事でお会いしたが、その第一印象をどうやって書きとめておけばいいだろう。いろんな言葉で形容しても足らず、さりとて一言では言い表せず。潜在的な魅力――男らしさとか佇まいの良さ、広さ、凄みとかを感じさせるが、すぐれた俳優としての「素材」的な真っ白さ(どんなキャラクターにも変化しそうな自在感)を感じさせる、というのが今いっぱいの表現だ。うーん抽象的だが、一応自分なりの記録として。
2:さらには科学者の米村でんじろうさんとお話しする機会があった。科学実験のパフォーマンスで人気を呼んでいる方だが、とても自由で清々しい科学論をうかがえた。自分の気持ちの垢が落ちるようで、とてもスッキリ。これは近々記事になるので、また告知します。


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