芸能雑記アソート

シャネルがお好き

 昨日の政見放送はご覧になりましたか皆さん。そう、黒川紀章率いる共生新党の放映日でしたね。この党最大の注目株といっていいでしょう、若尾文子の所信表明はやはり大トリ。いつものようにシャネルスーツに身を包み、かの方はおわしました。
 はっきりいって私は(映画女優としての)彼女のファンなので、んだか微妙な、不思議な気持ちに襲われた。「おいたわしや」というような気持ちもあり、とっても失礼な言い方だけれども……「晩節を汚さずとも」のような気持ちもあり、うまくやってほしいというような気持ちもあり。その論旨はシンプル、「文化を担う若者にもっと陽の目を」というようなものでしたが……出来としては、謙遜した物言いと表現を考えるような間(ま)が所々あるため、ソツなくまとめつつ、押し出しは弱かった。うーん……ホッとしたような、残念なような。
 しっかし若尾人気はやはりたいしたもの。日刊ゲンダイもキオスク用広告に「若尾 人気爆発」という見出しを掲げるし、「週刊現代」は中吊りに「若尾が吼えた・私は扇千景になれる!」と大きくスペースを取った。「週刊文春」は「密着5日間」として1ページの記事まで。
 好きな人、信頼している人、何十年も連れ添った人……私はその人のためなら、なんでもできるだろうか。そんな面倒くさいテーマの問いを、若尾文子が写るたびに投げかけられるような気持ちになってくる。あれだけのキャリアがある人が、その経歴にミソをつけることを厭わない。女優として保ってきた「イメージ」を崩しかねない行為に出ている。私は頭を下げ、握手を求める若尾文子の姿に堪らない違和感を覚えてしまう。うーん、夫唱婦随という言葉がやったらマスコミに使われる黒川・若尾ご夫妻ですが、フェミニズムの人たちってこの二人をどう見てるのだろう。ちょっと知りたいな。今日はテレビ雑記をあとふたつほど。


○ある意味、夏の風物詩
昨日「笑っていいとも!」で平山みきが歌っていた。歌はもちろん「真夏の出来事」。うわーこの手の企画で毎夏お出になりますね。季節ソングとご当地ソングでヒットを出したら食いっぱぐれないといいますが、本当だなあ。調べてみたら1971年のヒットというから36年前! 「♪彼の車に乗って」という歌詞から始まるこの歌、「ドライブ」というものがオシャレな時代だったんでしょうね。(話は逸れるがこの頃の曲ってやたらに「レモンティー」が出てくるのも笑える。素敵な飲み物だったのだろうなあ)あ、どうでもいいのだけれど平山みき、見た瞬間に「水っぽいメイクの渡辺美里」に見えてしまった。どっちのファンからも怒られそうだな。


○イジョーに、ノスタルジー
日曜日の「うちくる!?」、ゲストは山田邦子だったが、そのさらにゲストで島崎敏郎が出ていた。と、こう書けば私と同世代の昭和50年代前半組ならピンと来るだろう。そう、当然のようにアダモちゃんの扮装で出ていらっしゃいました。うーん……いわゆるマンネリの極致なんだけど、自然目じりが下がってホガラカーな気持ちになってしまう。関西の方が松竹新喜劇の定番ギャグを見るとこんな気持ちになるのだろうか。東の笑いで、私が小さい頃から変わらないネタってそうそうないもんなあ。「アダモ五十二歳、五十肩でぇーすッ!」と叫んで「ぺいっ!」の手が高く上げられないんですと笑っていた。ああ、のどかだなあ。じんわりとおかしな気分に包まれる。いつまでも元気でいてほしい。


○おまけ
映画黄金時代の若尾文子、その美しい姿をどうぞ。
 


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