愚にもつかない参院選雑感・2(改稿あり)

聞こえるのは溜息ばかり

 ダメですね安倍晋三さん……歴史的大敗の今朝こそ、ギャグかますぐらいの余裕を見せてくれなくっちゃねえ。今日一発目の会見で包帯とバンソウコウつけて「ストレス性の吹き出物が急に出来ちゃって……」とか何とか言ったらウケたでしょーにねえ。1時間ごとにガーゼひとつ増やすってのはどうだ。などと朝からフザけてますが、さて選挙一過。自民党37、民主党60議席という結果を受けて中川正直幹事長は早朝に辞任するも、安倍総裁は「政権に対する批判だとは思うが、これまでの改革は国民理解を得られていると思う」と繰り返すばかり。ああ……政治って難しいなあ、言葉遣いが!

 中川氏辞任により幹事長代理の石原伸晃が各局テレビを飛び回ってますが、この方もすっかり政治家的トークスペシャリストにおなりになった。何言ってるかよく分からない。というか往々にして揚げ足を取られないようにか、実のあることを言わないんだなあ。公明党太田昭宏代表もそうだが、「先にも申しましたけれども」「ですから何度も申し上げているように」という定型句を使ってコメントをやり過ごす政治家って多いですね。大人の世界ではこれが「クレバー」ということになるのだろうか。


 本当にいろんな人がコメンテーターとして登場した今回の選挙特番だが、私が一番印象的だったのはこれ。「自民党の『逆風に負けるな』という言葉は、とてもおかしいものだ。なぜなら逆風というのは、国民の声のことじゃないか」という鈴木宗男の言葉。あらま。まさにそのとおりですね、なーんで今まで気がつかなかったのだろう。
 と、ここで考えてしまうのが投票率のこと。期日前投票は約1080万人と前回比5割強の数字を見せ、関心の高さをうかがわせたのだけれど、実際の数字としては58.64%、今までと大して変わらない結果となった。これには正直驚いてしまった。自分の周囲から感じる空気って、結構盛り上がっていたもので。選挙や政治のことなんて普段は言葉にしない若い層や(ソフトな表現にしますが私の周囲に多い)キリギリスな人々も、選挙意識が高まっているような感触をもっていたんだけどなあ。
 ここで唐突に思うのは、自民党の「逆風に負けるな」というフレーズ。これって選挙意識の高まりを期せずして「投票率の高まり」を「逆風」と表現してしまったんじゃないか、ということ。年金と税金問題で国民の政治意識が高まっていた昨今、自民党に対する「逆風意識」というものは、鈴木宗男が指摘したとおり国民の「選挙、行ってみっか」というムードを受けてのことだったんだなあ。しかし。
 ふぅん……年金&税金、政治家のスキャンダル連鎖も、大して国民的に腰を上げさせるファクターにはならないってことか。取り合えず投票率をアップして、国民の政治関心が高まっていると思わせることだけでも意味あること、なーんて思っていた私って、ひょっとして結構「熱い」ほうの層に属しちゃうのだろうか!? 
 

 と、ここで仕事のことでショーックな出来事が発生。他にも「政治とカネ」という言葉の違和感やタレント・梨花の「生放送があったので選挙には行っていません」発言と若槻千夏の「期日前投票で済ませました。テレビに出る人はちゃんとしないと」という発言についても色々書きたい事があったが、とても冷静に物事を考えられなそう。機会があったらまた書いてみたい。とりあえず、今日はここまで! 


●お知らせ
ブログランキングに登録。 どうか1日1クリック↓を。
http://blog.with2.net/link.php?198815
ご意見などはこちら→hakuo-a@hotmail.co.jp