梨花「選挙には行っていません」発言に思う

格付けに出なくなって寂しい

 まあ何を書いてもヤボなものになってしまうよなあ。タレント・梨花(自分ではあくまで「モデル」と主張)の「生放送があったので選挙には行ってません」発言に関して。
 その行動自体の是非については、もう決まりきったことで、
「権利であって義務ではないもの」
(本人の自由でしょう、という肯定的無視)
期日前投票を知らないのか?」
(そんなの理由にならないよ、という否定調)
「大人が威張って言うことではないでしょう」(モラル的視点)
 といった3つの意見がネットでも大多数をしめているよう。まぁ、その通りなわけですが、あまりな正論主張というのはつまらなく、ヤボなものだ。読んでいて面白いものではない。しかしあえて今日は、この発言をネタにしてみたいと思う。

 結論からいうと、私にはこの発言すっごく罪なことと思っちゃう。それというのは
梨花だって行ってないんだ、よかったー(あたしだけじゃないんだ)」
 と、世の中のある種の人々にヘンなノリで「自分肯定」をさせちゃうよなあ、増長させちゃうよなあ、と思うからだ。ああ、これこそホントーにヤボな物言いだと思うけど、芸能人・有名人には影響力があるんだもの。うーん、自分がPTA副会長とか教育委員会のうるさ方になったようで本当に嫌だなー。(どうでもいいが「PTA」「教育委員会」という言葉を聞くと私はすぐに公明党の「はまよつ敏子」さんが目に浮かんでしまう。あの手のイメージの見事な具現化じゃないだろうか)
 閑話休題梨花というタレントは体を張って、面白い「バカねーちゃん」を表現している人だ。そしてなおかつ、綺麗でいることというモデルとしての仕事もきっちりこなしている。そこが人気のゆえだろうし、その面白さと綺麗さの共存は稀に見るハイレベルで、芸能界広しといえども唯一無二の存在とすら私は思っている。ゆえに、(あくまで私の意見だけど)梨花は選挙に行かなくても全然いいのだ。ありだと思う。彼女に選挙におけるモラルを求めるのって、ものすごく変な例えかもしれないが、市川海老蔵石田純一にに一般的な恋愛モラルを、大川総裁に普通の経済感覚を求めるようなものじゃないだろうか。
 じゃあ何が嫌かというと。
 

 亀田興毅について書いたときも同様のことを思ったが、(去年のブログ・「亀田興毅に思うカンケツ・ファミリー」をよかったら参照してください http://d.hatena.ne.jp/hakuouatsushi/20060803) 一番しち面倒くさいのは、モデルでもタレントでもない受け手側の、ヘンなカンチガイを煽って増長させちゃうだろうな、ということ。梨花発言の向こうには、「でしょー」「だよねー」「普通じゃない?」とヘンな安心感を持っている有象無象がウジャウジャしているようで、私はムショーに気持ち悪いのだ。ああ……やっぱりヤボな文章にしかならなかった気がする。くそっ!


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