雑記アソート

わずかばかり、というのが胸を刺します

 「詩を作るより田を作れ」
 ことわざ辞典をパラパラめくっていたら、こんなフレーズが出てきました。意味は「田舎育ちの若者がわずかばかりの文才に自慢の心を起こし、一生をあやまるものがあるのを戒めたもの」(教学出版社「ことわざ辞典」より)だそうです。なんと心に染み入ることわざでしょう。私の生き方に根本的な問いを投げかけてきます。八戸の田舎で母・フジエが大きくうなずいている姿が目に浮かぶよう……などと瞬間しみじみしてしまいました。ことわざ、ってのは時代にもまれてきたコピーだけあって、「寸鉄人を殺す」というか、強烈なインパクトを与えてきますねえ。めげずにつづる一週間のあれこれ、毎週日曜は最近の雑記。


1:編集さんたちと西新宿のイタリアン「イル・サッコマンノ」にて会食。ここでまず驚くのは、コストパフォーマンスの良さ。5人でビール一杯ずつ、ワイン3本、アラカルトでアンティパスト2品、パスタ2品、ピッツァ1品でひとり5000円! 嬉しくなっちゃう。 メニューはオーソドックスというか、いわゆる「一般的なイタリアン」という内容だが味は上々。普通のものが正しくおいしい、というのが一番大事だ。ワインも3000〜6000円という懐にやさしい値段でありつつ、いずれも粒ぞろい、セレクトのよさが感じられた。ホールの方がソムリエのようだったが、接客・応対含めてプロだなあ、と感じ入る。ここはホールひとり、厨房ひとりでやってらっしゃるよう。私たちが行ったときは結構混んでいたが、ホールの方は乱れず間違わず、ニュートラルな状態を崩さない丁寧な接客で見事だった。


2:福岡県の地ビール「ブルーマスター」を伊勢丹の大九州展にて飲む。これが実にうまかった。ビール、と書いたが実はこれ発泡酒。個人でビール税を払うには莫大過ぎて難しい、と諦めた造り手さんが、「ならば発泡酒で最高の味を!」と意気込んで造られたものなんだとか。ファンの方には申し訳ないが、私はアンチ・発泡酒派で「大してビールと変わらないじゃん、普段はこれで十分」などとのたまう人には殺意すら覚えてしまう。が、この「ブルーマスター」の爽やかな香りとスッキリしたノドごしは、ビールと比べて遜色ないものであった。こんな発泡酒なら毎日でも飲みたい。
公式ホームページ http://www.brewmaster2002.com/


3:先ごろの名言。「とくダネ!」でルーシー・リューが吸血鬼に扮した映画「ブラッド」をおすぎが絶賛。そこにアナウンサーの佐々木恭子が「でも凄惨なシーンが多くて、私正視できないところが何ヶ所もありました」と言うやキッと恭子の顔をにらみつけ、おすぎがひとこと。「あなただって人の血を吸って生きてきたような女じゃないのッ!!
一瞬番組内に流れた不穏な空気、そして0.4秒置いて笑い。「おすぎしか言えないねえ」というような表情の小倉智昭、「よくぞ言ってくれた」みたいな表情に見えなくもない笠井信輔、共に爆笑。佐々木恭子の持つ「アンタッチャブル感」とはなんなのか、いつかネタにしてみたい。



4:すごい小さなネタだが、銀座のちっちゃな画廊で「東郷たまみ」さんの個展が開かれていた。洋画家・東郷青児の娘で、その昔に女優をされていた方。同じように日本画伊東深水を父にもつ朝丘雪路、新派の大女優・水谷八重子を母にもつ水谷良重(現・八重子)と三人で「七光会」なる、あからさまなネーミングのユニットをやってた人……という知識しかなかったのだが、今は絵を描いてらっしゃるのだなあ。クラシックで色彩溢れる自然風景の絵が多かった。どうでもいいですが、私のブログって異様に雪路の登場率高いですね……深水流(雪路が家元をつとめる日本舞踊の流派)の弟子のブログだってこうは登場しないのではないか……。


●お知らせ

ブログランキングに登録。 どうか1日1クリック↓を。

http://blog.with2.net/link.php?198815

ご意見などはこちら→hakuo-a@hotmail.co.jp