朝青龍で思い出した須藤甚一郎

しょぼーん……

 さて、昨日の「今日は何の日」でチョロッと触れた朝青龍に関してのこと。
私が実際にテレビで聞いたわけじゃないんだが、空港でドルジを追いかける記者の一人が「横綱、モンゴルではリハビリとして何かスポーツはされるんですか?」というコメントを浴びせかけていたそうだ。うーん……なんともはや、念の入ったイヤミというか、度の過ぎる冗談というか。相手を感情的にワザとさせてリアクションを取ろうという魂胆、ここまでアリアリなのも引いてしまう。
 この手のどぎついコメントというとその昔、須藤甚一郎という芸能記者がいた。この方の歯に衣着せぬ物言い、というのは子供心に衝撃的で、相手が売り出し中のアイドルだろうが大女優だろうが、ひとたび恋愛スキャンダルが出るや、その毒針のような質問たるや凄まじかった。「もうセックスはされたんですか!?」「ハッキリ言ってくださいよ、やってるかやってないのか!?」ストレートかつ悪趣味な質問をガンガン浴びせかけてくる。芸能人たちの間ではスキャンダルよりも「須藤に質問されること」が悪夢というかトラウマになっていたようで、近藤真彦は以前記者会見で「須藤さんがいるなら話しません」なーんて感情的になって宣言しちゃうぐらいだったものなあ。
 と、ここで話は戻る。今思えば、須藤甚一郎はプロであった。あの方は「須藤甚一郎」という看板をちゃんとしょって、リスクを負って質問してたんだものなあ。しかし先の記者は名も顔も出すことなく、どぎついことを言ってのける。うーん、須藤なら「横綱と一対一で公開インタビュー」できるチャンスを得たとしても、絶対同じ事を訊くに違いない。「何かスポーツやるのか」なんてひねった嫌味など絶対に言わないぞ。直球で「これが本当のイヤミってもんだ」ということを体張って見せてくれるんだから。「だからさー、サボろうと思ったんでしょ」「結局地方巡業と親方ナメてるんでしょ?」このぐらいが絶対「開口一番」だろうね。ああ、ドルジ暴れるだろうなあ……って別に須藤ファンでも待望論でもないんですけどね。ただ、あまりに直球な例えだけど、「いじめ」とか「ネット書き込み」と同様の立ち位置なんだよね、この記者。「なんか陰湿な質問だなあ、やるなら腹くくれ! 安全地帯でイヤミ言うな!」そーんなことを思いました。


○付記
 と、こんな日記書いたから「須藤甚一郎」を検索してみたところ、なんと「目黒区議会議員」なんて職に就かれているのですね! うっへえビックリ。あの須藤が、いや、今や須藤先生か……。確かに「辻本清美」チックに不正追求とかうまそう。うん、おのずと「舌鋒」「口角泡を飛ばす」という表現が頭に浮かぶ……いいコンビだ。あ、本当にコンビ組んでもらって今が旬の「横峰良郎」に質問攻めとかしてみるってのはどうだ。「お酒でつぶして体に落書き」という女性問題は清美、賭けゴルフは甚一郎担当ね。ひええ……きっと「生まれてきたこと後悔するぐらいの激しい言葉責め」が良郎に……。そのぐらいのハードな体験したなら、「あと2、3日でうつ状態発症」という精神状態になるのも納得なのだけれど。


○今日は何の日
タリバンに捕らわれていた韓国人が解放、帰国。憔悴しきったその表情が痛々しい。政府とテロリストの直接交渉、巨額の身代金を払ったという噂、殺された二人の家族の心境……想像するだに難しく、辛い事件。身代金の事実関係は分からないが、そのお金が必ず、新たな武器の購入資金、テロ実行資金になる。ロシアで以前起こった劇場立てこもり事件が思い出される。あの国家としての態度の貫き方は立派だったと思うが、日本は絶対ああは行かないだろうなあ。


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