ミミズと酸素、そして茸

つかめますか?

 先日雑誌を読んでいたら、こんな見出しが。
「ミミズ八千万匹」
 誰ですかイヤらしいことを考えているのは。なんでも香港で、生ゴミを処理するプロジェクトとして現在ミミズが活用されているという。オーストラリアの企業が開発したシステムにより、「生ゴミ+ミミズ八千万匹=悪臭のない天然肥料」に出来るんだとか。未来的には、埋め立て処分していた生ごみの80%が削減される、とのこと。へぇ……ていうか……とっても結構だと私も思うんですよ。
 でも現場ってどんなもんなんでしょうね。おっきな水槽みたいなところに土入れるんでしょうか。それともジカに八千万匹がウニョウニョウニョ……ひええええぇぇええ。八千万匹……漢字だとサックリするので開いてみます。ミミズ80,000,000匹……もし地震でも起こって水槽割れたら「見もの」です。大挙するミミズ、もうこれは一種の生物エコロジカル兵器。香港に天災のないことを祈ります。
突然話が変わるようですが、私が中学生ぐらいの頃のこと。「今、地球は酸素不足で困っているんだよ」と誰か大人が言っていたのを思い出す。今思うとその人は「オゾン層破壊問題」を何か取り違えていたような気もするのだが、私は早速理科で習った知識でもって明るく応えた。
「じゃあさ、世界各地で大きなプールをいっぱい作って、そこに貝殻をたくさん入れて塩酸を入れればいいんじゃないの?」
 そのとき、彼の(確か塾講師だったと思う)「ハァ……」と大きく肩を落とした表情が忘れられない。しかし私は「貝殻を塩酸につけると、激しく酸素が放出される」と理科で習ったばかりだったのだ。しかし明らかに「そんなんじゃダメなんだよぉ」と物言わぬ顔が語っていた。そしてひとこと、「そうだね」と言って口をつぐんだ。今、彼にミミズのニュースを「実話」と伝えず教えたら、いったいどんな顔をするだろう。


○今日は何の日
山梨県小菅村にてきのこ狩りの取材。きのこを狩っておうちに帰ろう! なめてました山を……河原でバーベキューするかのようないでたちで行って思いっきり周囲を引かせていたかもしれません。ていうか「きのこ狩り」というよりも、「山狩り」。犯罪者捜索ってこんな感じだったんじゃないでしょうか。道なき道を「ギャア!」とか奇声を発し滑り落ちそうになりつつ、汗だくで(この日はふもと31℃)歩むロード・トゥ・マッシュルーム。一応ジーンズにしっかりしたスニーカーで行ったものの、それでもこんな辛いなんて……と、ここでまた妄想がはじまる。ああ、さぞかし平家の落人たちは辛かったろうなあ。こんな斜面と落ち葉のぬかるみを草鞋や着物で……女子供もいたであろうに……おいたわしや……。などと考えつつ昇った里の山。おまえが一番おいたわしい。


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