改稿版「KING」から唐突に幸子を思う

意外な人選でベストテンやってますよ

 なんだか告知ばかりですいません、遡ってつけています。仕事の記録的な意味合いもあるので、お許しください。講談社の「KING」という雑誌で、お仕事させて頂きました。
 あれ………なんか演歌歌手みたいな言い回しですね、噛みそう。
おしごと・させて・いただいて
 うーーん……このフレーズって一部芸能人の「御用達文句」だよなあ。この手のセリフがスラスラッと言える芸能人を見るたび、私は「フヘェ〜」と軽く尊敬してしまう。うん、ちょっと書いてみたい。いきなり話それちゃうけど、まあいつものことだ。
 

 やっぱり演歌系の人々が多用するイメージが強い。
 どうでもいいが演歌界、なんで作詞家・作曲家のステイタスがあんなに偉いんだろう。みんな「せんせい」。それは「せんせい」。「古賀政夫先生のメロディーを歌わせて頂いて」書いてもらったならまだしも、ただ歌うだけでも「させて・頂いて」。うーん……小林幸子とかが「大先輩の胸を借りて今日はステージをつとめさせて頂くつもりです」だのと仰っていると、自分でも不思議なんだけど……「ああ叩き上げ」という言葉が頭に浮かぶ。
 言ってみてくださいよ早口で「お仕事させていただいて」。なっかなかサラリと言えるもんじゃない。サ行のこれでもかというハードユーズ。このフレーズをツルツルッと言えるまでには、それ相当の時間が必要なはずである。ああ、(勝手に例に出すが)幸子にはどんな苦労と忍従の日々があったのだろう。売れない時代に、先輩や同期が「船村徹先生に新曲を書いて頂いて」だの「紅白のひのき舞台を踏ませて頂いて」などとブラウン管でほざくたびに「いつか私も!」「絶対あのフレーズを言ってみせるわ!」と、熱く心に誓ったに違いない。そのとき絶対噛んでたまるかと「させて頂いて」とかつぜつの練習する毎日……。
 そう、このセリフって「晴れがましい内容」と必ずセットですからね。と、妄想もここまでくれば立派。あれ、なんでこんな話に……そうそう、「KING」でお仕事させて頂いたんです。映画特集でゲッツ板谷さん推薦の映画10本インタビュー。結構渋いラインナップですよ、よかったら読んでみて下さい。って、これだけの告知になんちゅう前説……。「おしごと・させて・いただいて」……これからワードで原稿書き上げたときには、声を出さずに「(ささやき)ありがとうございました」って言ってみようかな。演歌系昭和ライター……仕事なさそう。



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