サザエは由美かおるである

開くからって何もそこまで

 昨日の「サザエさん」を見て驚愕した。話はいたってシンプル、高校生の編み物を引き受けることになったサザエ。好きな子へのプレゼントを依頼されたはいいが「高校生の気持ちになって編まなきゃ!」と発奮(なんでやねん)、昔のセーラー服を着て編み出す始末。帰ってきたマスオがびっくり仰天……という非常に「デジャ・ヴ感」漂うお話なのだが……私が驚いたのはこの筋ではない。
 よく「世の中に『絶対』という言葉はない、やればなんだって出来るんだ」などとホザく輩がいますが、大嘘です。少なくとも今の私が「高校時代の制服を着ること」は絶対に不可能であり、絶対に無理です。思いっっっきり息を吸い込んで、第1ボタンの滞留時間を0.1秒ぐらいにハードルを下げたとしても、ズボンの前は合わさらないでしょう。それをヤスヤスとサザエのアマは……。
 悔しいです。しかもサザエは、デブが無理して小さめの服を着込んだときに最も後悔するパターンその1である、「正座」を楽そうにこなしていました。座ると余計に腹の肉が凝縮されるのはいわずもがなです。このときよくありがちな擬音に「ブチッ」だの「ビリッ」だのがありますね。ファスナーを上げただけでごまかしているようではなさそうです。
 繰り返しますが、サザエは高校時代のプロポーションを維持しているという事実が発覚しました。大変なことです。サザエさんのどこか国民の象徴的存在というのでしょうか。ありえません。由美かおるか磯野サザエか、ってなもんです。マスオに浮気の「う」の字も感じられない理由が少し分かった気がします。日曜も夜ふけ、小腹が減った私は「サザエごときに」を自分への合言葉にして、ミネラルウォーターを飲んで過ごしたのでした。ほんとかよ。


○今日は何の日
 窓を開けたら、思いがけずに柔らかい風で驚いてしまう。ふうわりと、陽の光をたっぷり浴びた優しい風だ。今は晩秋なんだか初冬なんだかよく分からないけれど、こんな暖かいお昼間が11月にはたまにある。ああ、家にいてはもったいない! 散歩に行こう。そう思った瞬間に布団から起きないとすぐ挫けてしまう。シャワーを浴びてサッと着替えて、いざ出発。意味はないが、ニットは赤にしてみた。バスに飛び乗り、3つ目で降りて三軒茶屋へ。地元民の編集・マスコを誘い出しランチしたり、若林のほうまで歩いたり。「かべや」というお蕎麦屋さんをみつけたが、ここのそば饅頭がとてもおいしかった。小春日和を無駄にしない一日、とてつもない充足感! つきあってくれてありがとうよ、マスコ。


○お知らせ
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