今よみがえる「吉原炎上」

かたせ梨乃の役は……

 もうご存知の方も多いでしょうが、あの名作が再び年末テレビ化される運びとなりました。なんという年の瀬でしょう。そんなことを思うのは私だけでしょうが、私的には『椿三十郎』再映画化」よりもサプライズ、超弩級のビッグニュースです。さてどうなりますか、楽しみなような不安なような。ちょっと再キャストをご紹介。見る前の気持ちをここにつらつら残しておきます。


■「吉原炎上」2007年12月29日 テレビ朝日系列にて21:00〜
http://www.tv-asahi.co.jp/yoshiwara/(いきなり音でます、注意!)

○主演・久野→「観月ありさ
「伝説の少女」が花魁まで登りつめました。おめでとうありさ! 今年31歳……現代の画像クオリティの中で「18歳」からを演じるというのは、「舞台+照明=おさげの杉村春子先生」よりもある意味過酷です。しかしHPトップの写真は結構サマになってました。凛とした花魁姿などすっきりとして貫禄もあって、楽しみ。どーでもいいですが、この人がずっとCMソングを歌ってた「シャッセ」っていうドリンク、好きだった……。「Too shy shine boy」こんなタイトルの歌もあったような気がする。今は昔。


 さて、もちろん皆さんの注目は「あの西川峰子先生の役は一体誰がッ!?」という所に集約されているでしょうね。「かんで・かんで・ここかんで」何だかこう書くと童謡のような牧歌性すら帯びてきますが、乳もあらわに発狂した花魁の逆上を演じきったあの演技を誰が担うのか……。「あの熱演を超えられるわけがない」「というか低級霊が憑依していたのでは」「撮影が終わってから北条きく子が除霊したらしい」「その除霊がうまくいかなかったから家が流された」などと様々な憶測が飛んだほどの名演「小花・花魁」ですが、なんと「出ない」というオチです。私、この原作読んでないんですが映画のキャストと重なる主演者って「久野」だけなんですね。その他に
○如月(国生さゆり

「やることすべてが裏目にでて」しまう女だそうです(公式HPより)。口は悪いが気のいい女で、うまく人生を立ち回れない薄幸の花魁だとか。随分と儲け役のよう。しかし……一時は「あの人は今」的存在タレントだった国生さん、見事な再浮上です。結構、今の30代前半〜40代前半の人気高いんですね。この辺の世代の「憧れ」だった人が、これからキャスティングの要になるんだろうなあ。
○左京(有森也実

映画『キネマの天地』の主演抜擢は輝かしいニュースでした、「シンデレラ誕生!」というまばゆさを今もハッキリ覚えています。しかし「東京ラブストーリー」で余りにもリアルに「賢い生き方の女」を演じ切ってしまい、それが「結局得するのはこーいう女なのよっ、キーくやしー」と世のあぶれた心の皆さんから反感を買うという結果に。それ以来露出は減ってしまいましたが、個人的に結構好きなんだなあ。昔「NG大賞」という番組で、何回もビンタ(打つ人・井上晴美、打たれる人・也実)のシーンでNGを出す井上に「あなたあたしのこと嫌いでしょう!」と言ってから好き。わかりやすいなあ俺。
○花里(井上和香

やりゃあいいのに「小花」。もったいないなあ、その長所活かさなきゃあ。と、余計なお世話ですが思ってしまいます。「吉原を出るため、金をためることに執念を燃やす」女だそうですが、だったら……「山田まりや」さんのほうがいいんじゃないでしょうか。苦界を脱するため何でもやりこなしてきたあの芸風に激しくマッチングする気が……。
○お兼(藤 真利子)

なんと前回「園 佳也子」先生が演じられた役を吉里花魁が……! 時の流れの無常を感じますが、これ別に園佳也子先生のまんまでもいいんじゃ……。あ、もし私が脚本家だったら藤さんのセリフに「その金魚鉢、どっかしまっとくれ。これ見るとなーんかあたし嫌な気分になんだよぉ」ぐらいのギャグは入れたいところ。
 長々書いてしまいました……結構私この映画好きだったんだなあ。あ、これまたどーでもいいですが、個人的に再キャスティングするなら


名取裕子 → 松雪泰子 
二宮さよ子 → 木村多江
藤 真利子 → 高橋由美子
西川峰子 → ……


 ここまではわりとスッキリ決まったんですが……やっぱ難しいわこれ。いっそのこと「沢口靖子」さんにはっちゃけて頂こうとも思いました。金鳥CMであそこまで出来るなら……。いや、「奈美悦子」さんに登場願って「噛んでー!」「どこをじゃー!」というボケも考えたんですが……。そうだ、話題性だけで「リア・ディゾン」で「ラシャメン・小花」というのもありかも。ない。やっぱ峰子さんは偉大ですね。鍋でもつつきながら観るとします。長々失礼しました。


○今日は何の日
国立劇場日舞の会の下ざらい。私は手伝い。国立劇場の楽屋食堂のラーメン。昔ながらの味、なかなかに美味しい。猿若清方先生もお好きだった。


○お知らせ
ブログランキングに登録。 どうか1日1クリック↓を。
http://blog.with2.net/link.php?198815
ご意見などはこちら→hakuo-a@hotmail.co.jp