イルミネーション・ハウスは現代の「祭」?

省エネと真っ向から対立

 先日のニュースでやってたんですが……ああ、めまいしそう! この時期のとある住宅街、競うようにイルミネーションっていうんですか、家を電飾で飾りまくるんですね。テレビで見たことある人、多いでしょう。「ひとりエレクトリカル・パレード」というか、「そこだけラスベガス」というか、いやはや凄まじい家のショットが続く中、いきなり真っ暗な部屋の中が。震える子供。「寒いよう、お母さーん」「つけたらダメ、パパに叱られるよ」「でも……」

アホかっ!
なんでもこのうち、イルミネーション・タイムは「一個でも家内の電気器具つけると、どこかのブレーカーが落ち」てしまうそうで、スイッチオン禁止なんだとか。寒さに耐え切れなかった子供がコタツをつけると、本当に電飾がダウン。オヤジが飛んできて「なんかつけただろ!」
 信じらんない……いやーよく家族耐えてますね。うちだったら修羅場決定ですが、ここのうち、さして揉めてないようなんですわ。「しょうがないわねえ、あの人は」っぽく、おっかさんも我慢している感じ。子供もグズる、というより、諦めているような感じなんだなあ。
 うーん、ひょっとしてこれって……昔からある「祭り狂いのオヤジと、その家族」みたいな構図なんだろうか。「あの人、三社祭の間だけは馬鹿なっちゃうのね」「オヤジ、祭囃子が聞こえるとおかしくなっちゃうんだよ、仕方ねえなあ」こういう関係図、よく聞くもの。まさにそれと適合するニュアンス、家族の雰囲気。ひょっとして、私には理解不能な「家電飾」というのは現代の「まつり」なのだろうか。そう思うと何だか納得、祭りなどない新興住宅地に押し込められた「潜在的な祭り好き」たちの、リビドー発散なのかもしれない。イルミネーションは音のないお囃子なのだろうか。
 と、クリスマスも随分過ぎた27日にそんなことを思っています。


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