池田香代子、中村蝶紫……最近のメモ日記

お疲れ様でした

「そうだ、そうだ!」久々に読みながら声が出た。うーーん素晴らしいエッセイ、見事! 現在発売中の「ダ・カーポ」92ページ、池田香代子さんの「嘘と真のこのくにのメルヒェン」が最高だ。現在はやりの言葉「KY」について書かれている。
 この言葉は主に、「空気が読めない人」をサゲる言い方で使われていると思う。 「KYだなあ、あいつ。もっと場を考えろよ」みたいな感じでしょうかね。で。池田さんは、この言葉を使う人は「ヘタレ」だと説く。
 あはは、カッとさせるような書き方してしまいました。いや、というのは、「自分は空気を読める」という自負からの発言、でしょうということ。そのあとに続く論理に私は……いやー唸った。あんまりネタばらしても仕様がないが、「KYを遣う人」というのは「同調圧力に耐性のある人間を排除する」ことなんだ、と池田さんはいう。ああ……私はまったくもって同感だ!
「意味わかんない」と思う方、そして「KY」と一度でも呼ばれた方、「KY」という言葉にちょっとでも違和感を持った方、是非読んでみてほしい。本当にスッキリできますよ。
と、この雑誌は今号をもって休刊なんですね。花くまゆうさくの漫画や、浅草キッドの連載が好きだったなあ。26年間、お疲れ様でした


池田香代子さんのこと
ドイツ文学翻訳家、でらっしゃる。私……12年ほど前に生徒でした。彼女がちょうど「ソフィーの世界」というベストセラーを手がけられた頃で、早稲田の教鞭をとってらしたのだ。当時の印象はなんといっても、その美貌。冴え冴えとした顔立ちに、小ざっぱりとした物言いがとても目立っていた。もっと当時授業を聞いていれば……という月並みな感慨に。


中村蝶紫さん、おめでとう
歌舞伎役者で中村獅童丈のお弟子さん、蝶紫さんが名題になられた。おめでとうございます! 名題……まあ一般的にいうと部長さんぐらいでしょうか、名題名題下では、この世界ではまったく扱いから何からすべて違う。今日で千秋楽の12月大歌舞伎で名題披露だった。坂東玉三郎主演「ふるあめりかに袖はぬらさじ」の花魁を演じられていた。
まだ中園さん、と本名だった時代から存じ上げてますが、とにもかくにも、喜ばしい。古風な美貌の女形さんで、後見などの細かい仕事の腕もある方。おしろいを落とすと、うって変わって男らしく、随分モテるらしい。これから益々素敵な役者さんになってください。陰ながら応援しております。


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