中野友加里の素晴らしき「顔芸」

私の年越しのお供

 待ってました! 週刊文春「顔面相似形2008」、私の暮れの楽しみといえばコレ。各界有名人のソックリさんを集めたものですが、これがまあ「小意地の悪さ」が天下一品! 知的で遊びのある毒が利いてて、イヤミたっぷりでも笑っちゃう。高級なユーモアなんだなあ。清水ミチコ南伸坊が好きな人は必見ですよ。
 
去年も同じこと書きましたが、よくもまあ……同じような表情・角度の写真を探しますね。もはや名人芸。いかなる特捜グループが文春編集部にいるのだろう。今回の傑作は私的に「ギャル曽根≒ニカウさん」「グッドウィル会長・折口雅博≒ウチワエビ」「綾戸智恵倖田來未」「ケムラーウルトラマンの怪獣)≒舛添要一」、このへんでしょうか。でも去年の「片山さつき≒ゴーゴン」を超えるインパクトは誕生しなかった……無念なり。さて今日は中野友加里についてちょっと書き留めておきたい。全日本フィギュアで見せた一瞬の表情が、私を捉えてはなさなかった。

○これはもはや「芸」
あそこまでドラマティックな「顔」というのも、久しぶりだ。全日本フィギュア、ショートプログラムを終えた中野友加里が見せた一瞬の表情が忘れられない。演技を終えて得点が発表された瞬間、低評価にショックを受け絶句する中野。うーん……これがまさに「ディス・イズ・絶望」。私、見えましたもの。彼女の後ろに「ガラガラガラ」と漫画のごとく岩とかが崩れ落ちていくさまが。彼女、もともとスポーツ界きっての「感情がモロ顔に出るタイプ」なんですよ。特にカチンときてるときの「あったま来たわ……」というメンチは格別に素晴らしいのだけれど、今回の壮絶な落胆ぶりも、ああ……ものすごく失礼ですが……「みもの」であった。私は彼女の演技よりも、その表情にいつも魅せられてしまう。喜怒哀楽の振幅がとっても激しいんだなあ。演技が決まれば「やったわ!」表彰台に上れば「う、うえええーん〜」そして何か気に入らないと「ちっくしょう……」顔全体からそんなセリフが聞こえてくるかのよう。あの大陸的な感情の溢れ出方が、私はミョーに好きだ。


○今日は何の日
あるドラマに関するお仕事で女優の木の実ナナさんにインタビュー。あの大きな「おめめ」から常にエナジーが溢れて、ドンパッチのようにはじけるパワー。楽屋着なんだろうが、非常にカラフルな浴衣のようなものをお召しだった。篠山紀信さんの写真集でそのものずばり「女優」というのがあるのだけれど、その中の木の実さんのショットそのままのイメージだった。そう告げたらとても喜んでくださって、あの「おめめ」がさらに見開かれた。吸い込まれそうだな、と本当に思った。


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